1999年が近づくにつれ世の中はノストラダムスの話題でもちきりとなりました。様々な説が展開されました。しかし、皆どちらかと言えばノストラダムスの予言を楽しんでいたのです。本当に天から大魔王が降りてくると思っていた人は少数だったと思います。
その予言に書いてある８の月、盛り上がりは最高潮に達しました。皆、何も起きないだろうなと思いつつも何か起こって欲しいという淡い期待を持っていました。しかしやっぱり何事もなく一日、一日が過ぎて行きました。
８月も下旬になるとノストラダムスのことを話すひともいなくなりました。私もその一人、予言の事などすっかり忘れてしまいました。
しかし、その日はやってきたのです。みなさん、私が何故今までくどくどとＯＳＹとノストラダムスについて書いてきたかわかりますか？それはこの二つが大きく関連しているからです。
1999年8月31日火曜日 午後零時ちょうどだったと思います。私はその日長野の実家に帰郷していました。農業を営む実家には父と母と兄夫婦が居ました。
私はその時何等かのドキュメントを書いていました。突然私が使っていたコンピューターはキー入力を受付なくなりました。私は困ったなあと思いながら画面を見ていました。と、次の瞬間画面がフラッシュしたかと思うと真っ黒になり、そこに白い文字で”空から魔王が降りてくる”と表示されたかとピーという音とともに止まってしまいました。たちの悪いウイルスでも混入してしまったのだろうか？”畜生！”と一人で毒づいていました。
”桂季”と奥から父が私を呼ぶ声が聞こえました。テレビが映らなくなったとのことでした。気が付くとクーラーも止まっていました。調べてみるとあらゆる電気製品が止まっていることに気がつきました。私たちは困ったなと思いましたが、そのときは重大なことが起こったのだとは思いませんでした。
1999/01/19 wrote