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| 00486/00486 KHB10423 よこぜ 病院日記（７） ( 1) 97/08/23 13:10 【手術はまだか３】 私は一人カーテンの中にとりのこされていました。外科スマップ先生はどうや ら外来患者の診察をしているようです。 ”○○さん、○○さん！、あれいなくなっちゃったみたいですね。”と消えて しまう患者さん、横入りしてくる患者さん、耳が良く聞こえない患者さん等いろ いろです。医者も接客業なんだな、とカーテンの中で診察の様子をきいていまし た。 ところで、私の脚のの痛みは消えるわけもありません。今思えば、”痛い！” と大騒ぎすれば、痛み止めうってもらえたかもしれないんですよね。終始”大丈夫”とにこやかに返答していたため、医者の方もたいして痛くないんだな、と 判断したのか痛み止めはうってもらえませんでした。喉もカラカラ（AM4:00から 水分とってなかった）だったのですが、”全麻でやるから、飲まないでね〜”と 外科スマップに言い渡されていたのでした。拷問ならもっと苦しいんだろうな、 と思いながら現状に耐えるしかないのでした。 この頃になると手術後のたちまわりをどうすべきか、冷静に考えられるように なってきました。どうやら、私は数ヶ月入院は避けられない状況です。映画オフ は無理だな、仕事はどうなってしまうんか...。頭の中でメール出すとこ、電話 してもらうところ、ＦＡＸ出すとこ等、まとめはじめていました。 |
| 00491/00495 KHB10423 よこぜ 病院日記（８） ( 1) 97/08/27 13:37 【手術はまだか４】 手術をしてくれるという約束の9:30は過ぎようとしていました。9:30を目標に 耐えていたので、気力が尽きるかもしれないのでした。”よし！10:00だ”と目 標を新たに、耐えることにしたのでした。外来の診察は終わったようで、外科ス マップの姿は既に私のいる部屋にありませんでした。準備してくれてるんだな、 とプラスに考えることにしました。 しかし、ここで私より重病人が運ばれてきたら、私は後回しになってしまうん だろうな、とも考えていました。 10:00を10分ぐらいまわったところで”オペ室に横関さんを運んでください”と いう指示がきました。”おお！やっと手術だ！”私は安堵に満たされました。私 が事故をやってから既に4時間が経過していたのでした。 オペ室からは二人のオペ室看護婦（というのだろうか？）がやってきました。 二人ともまるで高校生のようにかわいらしく”おお！これはもしかしてこの二人の天使によって天国に運ばれるんではないか！”とは思いませんでした。 オペ室に入ると外科スマップ先生と他にも先生がいたみたいです。私はベッドから別の台に移されて、全身麻酔をかけられました。次第に音が聞こえなくなり、 世界がスウッと消えてゆきました...。 |
今思えば病院に運ばれて、このカーテンに囲まれてひとりぼっちの二時間が我が生涯で一番痛くて不安な時間でした。私はヤセ我慢をする人間で”痛くない？”と聞かれても”大丈夫！！”と答えていました。このとき”痛い！”と言ってれば痛み止めをうつということもできたのですが、そんな方法があるとは知らず。喉の渇きに関しても口ゆすぐぐらいはできたのですが、そんなことをしてもいいとも知らず。映画ブレイブハートのメルギブソンの拷問シーンをイメージしながら、”あれよりは痛くないだろう”と思いながらひたすら耐えたのでした。気を失えればどんなに楽だったことか(^^;;
本当にこの２時間は長かったです。
ちなみに後に説明がありますが病院日記（７）からは二回目の手術（8/21にオペ）以降に書いたものです。
ここでまた脱線ですが、お見舞いの分析。自分のお見舞いにくる人、同室の人のお見舞いにくる人を見ての文章。これ書いてる当時私は寝たきり３週間目ぐらいに突入しけっこうストレスがたまっています(^^;;
| 00493/00495 KHB10423 よこぜ お見舞いを分析する ( 1) 97/08/27 13:37 さて、世の中の不思議な事物を分析する分析コーナーがやってまいりました。 今回は病院になぜ人はお見舞いにくるのか、を分析してみましょう。 １）入院患者の様子をみる、めんどうをみる これは一般的な普通の動機です。とくに重傷の場合は自分で確かめたくなるの が人情でしょう。 ２）好奇心 お見舞い、という機会はありそうで意外とないものです。ですから、知人が入 院していると知ると、たいしたことはないというのを知っていても、お見舞いに 行きたくなってしまうものです。 ３）入院患者を喜ばせる 入院患者は概して、暇なものです。ですので、お見舞いに誰かがくると、暇が つぶれるので歓迎なのです。また、わざわざ自分のために来てくれたんだな、と 思うとうれしいのです。 ４）入院患者に会う 特に忙しい人の場合は、入院でもしないとゆっくり会って話ができないという こともあるでしょう。入院するということは、定点から動かなくなるということ です。つまり行けば確実に会えるのです。しかも逃げることもありません...。 ５）ヒマをつぶす お見舞いに、行って帰ってくると一仕事した気分になります。というわけで、 別段用事がなくともお見舞いにゆくのです。 ６）その他の目的 お見舞いにかこつけて、その他に目的がある場合も。例えば、気になる看護婦 さんがいるとか、病院のちかくにおいしい食べ物屋があるとか、なんたらかんたら...。 |
2001/10/19wrote