「交通事故入院物語」
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01031/01033 KHB10423 よこぜ 村山日記(14)
( 1) 97/12/03 17:02


【超常現象】
 一つ超常現象ネタを。
 私が現在寝ているベッドの枕元で夜中になると、謎の寝息が聞こえるのです。 気付いたのは1ヶ月ぐらい前のことです。
 最初は何の音かわからなかったのですが、自分の息を殺して聞いてみると寝息 であることがわかりました。最初は自分の寝息か、同室の誰かの寝息かと思った のですが、自分の息を止めても聞こえてきますし、明らかに私の右側20センチ ぐらいのあたりから聞こえてくるのです。ちなみに私の右側には壁しかありませ ん。誰かの寝息が壁に反響してるのかもと思ってみましたが、それも違います。
 しかし、別に害があるわけでもないので、私はその寝息くんと毎晩添い寝して るのでした(^^;


01070/01070 KHB10423 よこぜ 夢日記(1)
( 1) 97/12/12 13:31


 私は普段の生活では、短くて深い眠りをしているので、ほとんど夢は見ません。 しかし、病院に入院してからというもの、たくさん夢をみます。浅くてだらだら 長い眠りなので、1日3本立てぐらいのときもあります。
 というわけで、最近夢の研究をしようかなと思い、夢日記をつけはじめました。 その中から今回は変な夢を紹介しましょう。ちなみに、今まで見たかぎりでは夢 の中の私は足を骨折していません。

【親切なR・デニーロ】
 新しく私のいる病室に移ってきた、Sさんが病室に自分の車を乗り入れてしま っている。どうやって車をここまで持ってきたのか少し疑問に思う。青いバンで 赤いテールランプが私の方を向いている。私は邪魔だなと思うけれども、まあ、 いいかと思っている。病室の水道が乗り入れた車のおかげで使いにくくなってい る。私は別に病室の水道は使わないが、同室のIさん,Kさんは車椅子で狭いす きまを通って水道の所まで行っている。迷惑だな、そのうち看護婦に注意される だろうなと私は思っている。
 ふと気付くと、車がなくなっている。あれ、どこに車やったんだろうと思って 窓の外をみると、十字にひもでしばった車が窓からぶら下がっている。なぜか車 はえんじ色のワンボックスになっていたが、私は別に疑問に思わない。「こうし とけば邪魔にならないでいいな」と私はぶら下がった車を見ながら納得している。 しかし、こんなひもでよく車を支えられるものだなと感心する。ひもは、自転車 に荷物をくくりつけるのに使うひもみたいな模様で太さである。ひもは病室の中 の柱にしばってある。
 私はひもをひっぱってみる。思ったより車は軽く、持ち上がる。ふと気付くと, 皮ジャン姿のR・デニーロが一緒にひもをひっぱってくれている。私はうれしく なる。しかし、つぎの瞬間柱にしばってあった、結び目がほどけてしまう。車は 落下する。しかし、二人で引っ張ってなんとか持ちこたえる。車は地面まで落下 していない。R・デニーロが再びひもを柱に結んでくれようとしている、その間 私は車を一人で支えなければならない。ものすごく重い。「デニーロはやく結ん でくれ!」と私は思っている。(おわり)

 番外で書いた夢日記。連載するつもりだったのですが続かず(^^;; 夢って目が覚めてすぐ忘れるからだめなんですよね。でも、この夢日記おもしろいでしょ?というわけで掲載。
 私の場合けっこう連載の夢を見ます。舞台設定が同じで昨日の続きの夢。ドラマも私は一話完結より続きもの派だね。

01098/01098 KHB10423 よこぜ 村山日記(15)
( 1) 97/12/18 13:00


【素行不良】
 以前同室の人々で書いた、翻訳家のマイケルさん(仮名)が突然退院してしま いました。いわゆる強制退院という奴です。
 退院理由はいろいろあるみたいなのですがあげてみると。強烈ないびきで同室 の人が眠れない。夜中起きだして電気をつける。荷物が異常に多い。タイプの音 がうるさい。
 まず、この理由にて同室の人に嫌がられて、仕方なく個室に移されていました。 しかし、この個室にビールを持ち込んで飲んでいるところを見つかってしまった そうなのです。また、このビールだけでなく脱走して近所の飲み屋で酒をしょっ ちゅう飲んでいたのです。
 最後の決め手は個室のビールだったようです。「ハヤクタイインシタ〜イ」と 言ってた本人は強制退院もうれしそうでした。まだ膝が十分曲がらないで、リハ ビリも途中だったみたいですが、いいんですかね(^^;;

01126/01128 KHB10423 よこぜ 村山日記(16)
( 1) 97/12/24 17:05


【素行不良2】
 前回強制退院になってしまったマイケルさんのことを書きましたが、私の入院 中の強制退院はこれがはじめてではありません。

 19才の少年河田くん(仮名)というのですが、彼の入院の原因は衝撃的です。 今年の4月から、彼はモスバーガーの正社員として働いていました。そして少し 仕事になれてきたかなという6月の某日、モスバーガーの窓拭きをやっていまし た。そして転落したのです。店舗は一階にあったそうですが、地下二階のコンク リートに激突。つまり三階から落ちたのと同じです。腰骨を粉砕骨折。しかし運 よく頭は打ってないし、神経にも影響なかったそうです。
 3ヶ月寝たきりでした。もともとわがままだったのでしょうが、入院中よりわが ままになったのでしょう。お母さんや看護婦にもわがまま放題だったようです。 しかし、お母さんはそのわがままを許していたようです。夜中までゲームやって る、薬はきちんと飲まない、リハビリはさぼる、しょっちゅう脱走して病室にいな い。という具合で、そのうち主治医が怒り、看護婦からも愛想つかされてしまっ たそうなのです。河田くんは普通ならあと1ヶ月ぐらい入院のところ、主治医が 退院させてしまいました。
 病院といえどわがままがすぎると、こうなってしまうんですねえ。

01133/01136 KHB10423 よこぜ 村山日記(17)
( 1) 97/12/26 16:20


【病院のクリスマス】
 病院において、クリスマスというのはけっこう大きなイベントのようです。各 病棟ではクリスマスの3週間ぐらい前からクリスマスツリーが飾られ、電飾がチ カチカしています。ツリーだけでなく、メリークリスマスの装飾も施されクリス マス気分を盛り上げます。
 クリスマスイブの献立はスペシャルメニューです。ケーキと鳥のモモ肉の照焼 きがでました。おまけにクリスマスカードまで。
「素敵なイブを 栄養管理室一同」
 カラープリンタで印字された、とってもきれいなクリスマスカード。眼鏡をか けたサンタ、天使がとんでいます。クリスチャンではないが、とてもうれしい。 忘れられないクリスマス。

01174/01175 KHB10423 よこぜ 村山日記(18)
( 1) 98/01/07 16:56


【やっと退院がみえてきた】
 今日レントゲン撮りまして、ついに左足に1/3荷重をかけて良くなりました。 1/3荷重とは体重の1/3をかけて良いということです。私の場合だと20キロ弱で す。
 1/3荷重が良いということは歩行訓練ができるということで、退院が近くなって きました。順調に行けば今月中には退院できそうです。
 退院しても外来でリハビリの必要がまだあるかもしれませんが。

01211/01214 KHB10423 よこぜ 村山日記19
( 1) 98/01/17 10:39


【松葉杖とともに】
 私は松葉杖を使って4ヶ月。既にプロ級の腕なのですが、やはり松葉杖のスリッ プはこわいのです。病院の床はリノリウムなのですが、これに水滴があった場合 ものすごく良くすべるのです。松葉杖の足はゴムをはいていて、スリップしない ような溝が彫ってあるのですが、滑るときは滑ります。私はさいわいこけたこと はないのですが、スリップは何度もしています。私の場合左足に体重をかけては いけない状態だったので、一本の足が滑った場合それは危険です。この恐怖の感 覚は味わってみないとわからないものでしょう。
 というわけで、雪というものも滑るものですから、敢えて雪が残ってる間は外 に出ないようにしようと思っています。ところが、全然雪が溶けないで、更にま た雪が降ってきまして、外へ出れません。せっかく1/3荷重になったと言うのに 外に出れんのです。脱走して図書館に行きたいのですが。


01247/01248 KHB10423 よこぜ 村山日記(20)
( 1) 98/01/25 14:22


【NHKが映らない】
 病人の友テレビ。病人が大好きなスポーツは相撲。というのはすでに格言にも なってるぐらいなので既にみなさんもご存知かと思います。ところが!数日前ぐ らいからのことなのですが、何故かここ村山病院ではNHKだけ映りが悪くなっ ています。その程度は日によって違うのですが、悪いときは白黒でジョリジョリ になってしまうそうです。全てのテレビが同じ状況なので悪いのはアンテナでし ょう。あるいは電波障害が出ているか。
 相撲ファンの病人はみんな怒っています。みなさん顔を合わせると「NHK映 りわるいねえ」と言ってます。既に婦長さんのところには苦情が上がっているそ うです。病人のためのスポーツの祭典、長野オリンッピックまでに直らないと大 変なことになりそうです(^^;


2001/11/17wrote


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