|
アホでマヌケなアメリカ白人の著者のドキュメンタリー映画。コロンバイン高校で起こった銃撃事件を起点にアメリカの銃問題に迫っていきます。アメリカは世界で一番、銃による殺傷が多い国です。それはなぜなのか？銃の流通数が多いから、人種が多様だから、争いの歴史を持った国だから、すべて違います。答えは映画をみてみましょう。
2時間の映画ですが、テンポが早く内容もりだくさんです。やや詰め込みすぎなぐらいでもっとゆっくりみたいな、と感じました。でも、これ以上だと長すぎなんだけどね。
ムーア自身がインタビュアーとして登場するのですが、その誘導の仕方が実に巧みです。言うつもりの無かったことをポロッと相手は言ってしまいます。この話術がなければこのドキュメンタリーも成立しなかったでしょう。
私の銃に対する考えをちょっと書いてみます。所詮これは必要のない男のオモチャです。銃を撃つ男たちの顔は子どもがおもちゃで遊んでいるのと同じです。自動車もこれに近いものがあります。移動の手段ならあれはカローラでいいんです。オモチャだから高くてかっこいいのが欲しくなるのです。
アメリカと対比してカナダが登場します。人口は違いますが、カナダも銃の所有数が多い国です。年間アメリカでは1万人以上も銃で死ぬのにカナダではたった数十人です。なぜでしょう？他の先進国と言われる国も１００人を超えるところはありません。明らかにアメリカが異常なんですよ(^^; そういえば日本では車で１万人ぐらい死ぬんでしたっけね(^^;
マイケルムーアは過去にCANADIAN BACON（邦題「ジョン・キャンディの大進撃」）という映画（フィクション）を撮っています。これはアメリカ人の不満をそらすためにカナダを仮想敵国にしてしまう映画なのですが、いつの時代もアメリカのやってることは同じ(^^;
コロンバインは現在東京圏では恵比寿のガーデンシネマでしか上映していませんが、ものすごい混み具合です（2/22から拡大上映決定）。休日は午前中で夜の回までソールドアウト。拡大上映して日本中がコロンバインブームにでもなったら日本もイラク攻撃反対になるのかな(^^;？
（★★★★）
|