「交通事故入院物語」
<12>


 いよいよこの交通事故入院物語も最終章。このあたりになると退院を待つばかりという感じになってきていて、看護婦ネタなんかも多くなっていますね(^^;; タイトルがいつの間にか村山日記から病院日記にかわっていますが間違えただけで深い意味はありません(^^;

01294/01296 KHB10423 よこぜ 病院日記(21)
( 1) 98/02/05 16:46


【看護婦さんの異動】
 2/1付けで看護婦に異動がありました。私のいる病棟では一人。40歳ぐらいの比 較的若手(^^;の看護婦さんが、移動になりました。この看護婦さんおもしろい人 で、惜しい人材でした。他に異動してもいい人はいっぱいいるのですが(^^;
 そして変わりにどんなおばさんが来るのかな、とか思ってたらなんと驚きなの ですが若い子が来たんですね。それがけっこうかわいいのです。背は低くて、ち っちゃくてかわいい、という感じの看護婦です。年は22ぐらいに見えるのです が、わりとしっかりした感じなので、25ぐらいかもしれません。芸能人に例え ると、小川範子という感じかな。
 9病棟のヤンキー系(謎)の看護婦にいじめられないかと、心配です(^^;


01301/01304 KHB10423 よこぜ 病院日記(22)
( 1) 98/02/07 14:41


【運命の月曜日】
 金曜の朝リハビリに行くときのことでした。朝の寒い廊下を松葉杖でキッコキ ッコ歩っていると、向こうから森本レオ寝不足先生が歩いてきました。「おはよ うございます」と挨拶しました。”先生、レントゲンはどうなってるんだ?”と 私は心の中でつぶやいていました。先生も挨拶を返し、すれ違いざまに「月曜日 にレントゲンとりましょう」と体をねじくりながら私に伝えてくれました。
 ”私とすれちがわなかったら、月曜のレントゲンはあったんだろうか”と思い ながら、今日もリハビリで膝をキリキリと曲げてもらうのでした。

 ということで、月曜のレントゲンの結果次第では退院が決まるかもしれません。 リハビリの先生は「今月中には大丈夫だよ」、なんて言ってました。1月いっぱ いで退院という話は(^^;


01311/01311 KHB10423 よこぜ 病院日記(23)
( 1) 98/02/09 16:56


【ハイテク看護婦】
 最近猫も杓子もインターネットだの、メールだの騒いでますが、ついに看護婦 もメールアドレスを持つ時代がやってきました。
 前回の病院日記で登場した小川範子風看護婦。よく見たら小川範子とは全然ち がうのですが(^^;まあいいです。彼女はメールアドレスを持っているそうです。 PCを購入したのが昨年の12月とのことです。ということでメールを出したいさ かり(謎)と思うのですが、メールを私にも送ってくれるというのでメールアド レスを教えました。さて、今後いったいどういう展開になるのか謎ですが、映画 オフとかに連れてこられるでしょうか(^^;
 一つの共同体には一人という格言があることですから、マイネルスカウトは小 川範子風ですかね(^^;


01319/01321 KHB10423 よこぜ 病院日記(24)
( 1) 98/02/11 10:56


【すっかり髪が伸びた】
 事故数日後、私は頭を坊主にしてしまいましたが、あれから6ヶ月。すっかり伸 びて長髪状態になってしまいました。病院内にも床屋はあるのですが、ここまで 来たら退院して小岩でかろうかと思っています。
 坊主のときはよく学生に間違われましたが、髪がのびた最近も学生に間違われ ます。学生ということは21、2と思われてるということでしょうか。
 27というと「若くみえるね」と言われ、次にくるのが「結婚してるの?」で す。27というのは結婚してる年齢なんでしょうか(^^;
 私の弟は25です。仲は良いと思うのですが、昔から女性との交際関係なんか は全く会話しない兄弟です。ですので、どうなってるのか全く知らんのですが、 世間の常識からすると、そろそろ弟も突然結婚してしまう年齢なんでしょうか! 弟がどういう女性と結婚するのか楽しみです(^^;ヒトゴト                                                  

01343/01345 KHB10423 よこぜ 病院日記(25)
( 1) 98/02/14 09:51


【研修生がやってきた】
 今研修生がやってきているのですが、最強のいびきおじさんのところについて います。看護婦には高校卒業後に入る正看護婦というのと、中学卒業後に入る準 看護婦というのがあるみたいです。
 今回来てるのは1年生とか言ってましたが、みた感じ19才には見えず16才という 感じです。というわけで準看護婦の学生なんでしょうね。16才の女の子と会話す る機会なんてないから新鮮(謎)ですね。これぐらい若いとやっぱ女性というよ りか、娘ですね(^^;
 しかし、彼女は次のように言ってました(おじさんと会話してたのが聞こえた) 「両親は学生結婚で父親は41。うちは早いんですよ」。学生結婚ということは できちゃった結婚で、はやいんですよと言うからには当人が長女と推測できます。 そうすると、19才が適当のような気がしますね。19才には見えんけどな。私がト シとったのかな(^^;


01381/01385 KHB10423 よこぜ 病院日記(26)
( 1) 98/02/18 17:01


【病院の金メダル】
 ジャンプの団体戦が9:30からのことでしたが、私はリハビリへ。
 リハビリ終わって帰ってきて、食堂で昼飯。食堂のテレビではまだジャンプを やっている。食堂が盛り上がってる様子がないので、ああこれはだめなんだな、 と思いながら、向かいの席に座ってるおじさんに聞いてみました。
「日本はどうなんです?」と私
「だめだねえ、1回目4位だよ。銅メダルの道だね。」とおじさん1
「1回目みんな失敗ジャンプみたいのだったよ。」とおじさん2
そうなんか、と思いながらテレビを見てると、原田がえらい飛んで137m。 でも焼け石に水なんだろうな、と思いながら飯を食べる。食堂は相変わらず盛り あがっていない。ほとんどの人がテレビを見ていない。
 飯終わって廊下を松葉杖で、キッコキッコ移動する。なにやら看護婦の動きが 慌ただしい、どうした!緊急事態か!若い看護婦が抱き合って何か喜んでいる。 どうした、何があったんだ!
「金メダル、金メダル」
あれ?銅じゃないの(^^;


01384/01385 KHB10423 よこぜ 病院日記(27)
( 1) 98/02/18 17:01


【ついに髪きった】
 退院したら刈ろうと思って耐えてきたのですが、うっとうしくてもう限界なの で、ついに床屋へ行ってしまいました。
 ここ村山病院には床屋と美容室があります。予約制になっていて、予約しに行 ったら床屋の方は予約が一杯だけど、美容室は空いてるというので、私は美容室 に予約しました。
 で、指定された時間に行きましたが、美容室の人はいないで、床屋のおばさん がちょっと待ってね、というので床屋で待ってました。
 しばらくしたら美容室の人がきたようで、床屋のおばさんが「美人なお嬢さん ですよ。お楽しみに。」とかわけわかんない(^^;こと言って誘導してくれました。 というわけで私は少し期待して美容室の部屋へ行きました。そこには25才ぐらい の感じのお姉さんがいました。美人というよりかわいい感じで、例えると石野真 子(ふるい(^^;)でしょうか。美容室は他に待ってる人もなく、お姉さんと私二 人きりです。テレビがあってアンコール劇場かなんかやってるようです。という わけで髪をきりはじめたのですが、いきなり彼女がきりだしてきました。「独身 ですか。」ゲ、ナンパされてんのか、一瞬思ってしまいましたが(^^;「ええ。」 と答えました。「私も独身なんです。」彼女が言いました。「いくつですか。」 おお質問攻めじゃんけ、と思いながら「けっこうトシいってますよ27です。」 と言ったら。「私もはずかしいんですけど37なんです。」と言いました。とて も37には見えません。多く見ても30にしか見えません。「彼女いますか。」
 というわけで(^^;この後も話もりあがってカットだけなのに2時間もかかってし まいました。おもろい美容室です(^^;


01412/01413 KHB10423 よこぜ 病院日記(28)
( 1) 98/02/25 15:07


 ついに病院日記最終回か!

【サバよみ看護婦】
 私と同じ年齢の27と宣言していた江角風看護婦が実は28であることが判明 しました。彼女は別の人と自分はトリ年であるという話しをしていたそうです。 私は6月生れのいぬ年ですから、私より1つ大きいということですね。別に1つ ぐらいごまかしていてもどうでもいいことなんですが(^^;
 あと、ハイテク小川範子風看護婦の年齢もほぼ判明しました。26のようです。 当初おとなしくて、かわいい感じだったのですが、慣れるに従って本領(謎)を 発揮してきたようです。元気で気の強い女性ですね。おそらく芯から気の強いタ イプです。私は気の強い女性の方がすきですが。しばらくしたら、9病棟の若い 看護婦の大将格はこの子になるかも。現在は一応江角風ですが。


 退院がいよいよ近くなってくると、入院中に知り合いになった看護婦や患者と退院後もつきあいを続けたいなと思うようになってくるのです。全員とコンタクトを残すのは無理ですからその中でも特に気の合う人とのつながりを残そうと思うわけです。
 ここにはうんだらかんだら書いていますが、あれから4年。現在も時々メールや手紙をやりとりするような患者や看護婦さんは4人ぐらい残っていますかね。けっこう多いほうかな?上記の江角風さんは昨年ご結婚されて退職しています。小川風さんは今も村山病院に勤めてられます。
 あれから4年もたったのですね。私はこのとき27だったんだ!なんか信じられんな(^^;

01420/01421 KHB10423 よこぜ 病院日記(29)
( 1) 98/02/26 14:52


【不整脈が(^^;】
 退院の朝のことでした。夜勤のおばさん看護婦が薬配りながら、ある女性の話 をし出しました。ふんふんと言って私は聞いてきました。31才の女性のSEとの こと。そこでおばさんは突然切り出してきました。「どう、つきあってみない? 私が仲とりもつから。」。私はあせってしまいました「僕がつきあうってわけに はいかないかもしれないですが、僕がいい人紹介できるかもしれないですよ」。 「インターネットでつきあえばいいんじゃないの。メールアドレス教えてくれた ら伝えてあげるよ。」とおばさんは言いながら病室を出て行きました。
 私はメールアドレスを教えるべきか、葛藤していました。もし教えたら、おば さんは私のことを紹介してしまうんではなかろうか。でも、まあいいか(^^;とか 迷ってるうちに別の看護婦が検温に来てしまいました。私の脈はかなりはやくう っていました、なんとか気合で脈を静めようと思いました。しかし、脈をとった おばさん看護婦は顔をしかめています。「不整脈がありますね。」と言われてし まいました。しかし、”女性を紹介されて脈が乱れてるんです”とは言えず「え? そうですか?」と言ってしまいました。そしたら「血圧はかりましょう」と言わ れ、いつもははからない血圧もはかられてしまいました。血圧も高めに出て、 「内科に見てもらった方がいいんじゃないですか?」とか言われてしまいました。 退院なのに(^^;


 病院日記に何度も出てくるキーワード”彼女”と”結婚”。年ごろの兄ちゃん(姉ちゃんもそうなのでしょうが)と見るとこれの詮索を看護婦、患者関わらずしてくるんですよね。というわけで、必要以上にそういったことを意識してしまうのです(^^; 私はこの当時、結婚していなかったし、彼女と呼べる人もいませんでした。おかげさまで何度この質問うけたことか(^^;
 そして4年後。現在私には「彼女じゃないの」と言う彼女がいます(意味不明(^^;)。彼女はこの田舎の病院までありがたいことに足繁くおみまいにきてくれます。彼女と私は結婚する予定です。このような女性がいるとあたりまえですが”彼女いるの?”攻撃は全くありません。彼女の素性を探る攻撃はなかなか激しいのではありますが(^^;
 逆に彼女と仲良くしていると「お年寄りには刺激が強いので自粛して」と言われる始末(R指定になるようなことはやっていません(^^;)。というわけで、入院前に彼女、彼氏をつくっておくこと、あるいは入籍しておくことは必須事項と言えるでしょう(^^; そうすれば、失礼な質問攻撃にさらされることはありません。病院ナンパを考えてるなら、もちろんそんなものいらないですが(^^;
 ちなみに上記の31歳SEの話はそれっきり。私もイチオーいろいろつきあいありますので(^^;

 緊迫感の中はじまった交通事故入院物語も最後はお笑い系になってしまいましたが、それも私の足がたいしたことなく治ったからであります。運が悪ければ脊椎損傷で一生車椅子。全身が動かなくなってしまうことだってあったのです。笑って退院できるのも運が良かったから。まあ、私の入院はこれで終わらなかったのではありますが。

2001/11/28wrote


|TOP|REW|小説TOP|FWD|