1997年8月9日午前7時。国道17号線。越後湯沢まであと10分というところで、私は交通事故にあいました。バイクによる単独事故です。私はこの事故によって約半年入院することになりました。また、その後遺症で足かけ5年にもわたって病院にお世話になってしまうこととなるのです。事故当時、パソコンを使ってメールや情報をやりとりするというのは徐々に一般的になりつつありましたがそれほど世の中で行われていることではありませんでした。インターネットも聞いたことはあるけどなんだかわからない、という人が大半だったころ。私はその当時からニフティサーブ（パソコン通信）のパティオ（クローズドユーザーの掲示板サービス）というのを主催していました。主に一口馬主の仲間の情報交換に使っていたのですが、ここに病院日記のようなものを事故直後から書いていました。事故直後は寝たきりで体も起こせないような状態だったのですが、書いていたのです。書いている間はそれに集中しているので、痛みをちょっとは忘れることができたのです。
なかなか興味深い記録なので、前々から公開しようと思っていたのですが、整理する時間がありませんでした。この事故のしめくくりの3回目の入院をしている今回に一気にまとめて清算してみようかと思っています。
寝たきりでいったいどうやって通信していたのか？事故したとき、私はノートパソコンを携帯していませんでした。ですので、自宅に置いてあったノートPCを親に持ってきてもらいました。普段から私はデスクトップは使わずノート派だったので、これさえあれば、すべての環境が整い通信でもなんでもできたのです。と言っても病室で携帯電話は使えませんから、病院内にあった通信のできる公衆電話（グレ電）で親にパソコンを操作（オートパイロットで動くソフトを使っていたので、簡単に操作ができた）してもらってメールの送受信と掲示板などの巡回をしていました。
では、まず事故一報の文書。私はネット上では”よこぜ”という名前を名乗っています。パティオ名はスズカコバンパティオ。発言内容は原則として書いた当時のままいじってません。