映画 更新順

　漫★画太郎原作の漫画初の映画化。原作は3巻までで未完？なのですが、この映画でその先のストーリーまでが明らかになります。 　漫★画太郎の漫画を読んだことのある人ならこの映画について説明不要でしょう(^^; 映画になっているので、原作ほどのことはなく普通の人が見ても大丈夫(^^;ですが、だいたい期待を裏切らないかと(^^; これを映画化するぐらいですからおそらく監督も画太郎先生のファンなのでしょう。
　画太郎先生の漫画を読んだことない人は少林サッカーの野球版に近いものと予想してください。ただし、この映画は野球映画なのに野球のシーンはほとんどありません(^^;; 　ちなみにこの映画は渋谷でレイトショー公開しているのですが、連日満員だそうな。私が見た日は映画が終わったところで劇場から自然と拍手がわきあがりました。たくさん映画みてるけど、試写会以外で拍手がおきた映画ははじめてかもしれない(^^;
（★★★★）

　ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニー。元大学教授で死刑廃止運動活動家だったデビッド・ゲイル（スペイシー）はレイプ殺人の容疑で逮捕され死刑が確定していた。彼の死刑まであと四日。ニューヨークの売れっ子女性記者のもとに彼から取材依頼が届く。死刑執行四日前のデビッド・ゲイルは何を語るのか....。長めの映画ですがテンポよく構成も巧みで見ている者を飽きさせません。よくできたサスペンスでもある。
　アメリカには死刑のある州とない州がありますが、テキサスなどでは殺人マシーンのように大量の死刑を執行しています(^^; 日本も死刑存置国ですが、世界の潮流は明らかに死刑廃止へと向かっています。特にここ10年ぐらいでその流れは加速し、ヨーロッパではほとんどの国で廃止となっています。アジアで廃止している国は少ないのですが、人権後進国で死刑が存置されているのがよくわかります(^^;
　日本では死刑の是非を問われた場合まだまだ是の方が多いでしょう。死刑とは合法的に国が殺人することです。許せない犯罪を起こした人は殺してもいいというのが死刑です。この映画では冤罪も論点となっていますが、冤罪が仮に無かったとしても死刑は必要なのでしょうか？犯罪の抑止力となるのでしょうか？
　この映画の主人公は白人ですが、冤罪の可能性が高いと言われているアメリカの黒人死刑囚ムミアが下敷きになっているのではないかと私は感じました。彼もジャーナリストとして活躍したインテリだけれども反体制の人間で、証言と状況証拠だけで死刑に。ムミアは獄中から死刑の廃止と刑務所の待遇改善を訴えていますが、私は無罪だ！とは不思議と主張していません。こんなとこもデビッド・ゲイルと共通している。
　この映画の舞台はテキサスでブッシュ風のテキサス知事が出てきます。ブッシュは今やアメリカの大統領。世界をテキサススタイルで治めようとしています(^^;
　日本も某都知事を筆頭に治安悪化をあおっています。そして警察力、監視力を強化し、悪者やお上にたてつく者はどんどん刑務所にぶちこんでしまえ、という方向になりつつあります。悪者は刑務所にぶち込めば終わりなのでしょうか？こんなことにばかり税金を使っていていいのでしょうか？
（★★★★☆）

　エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、ニック・ノルティ。放射線を使った遺伝子実験をしていたお父さんは自分の体をも実験台に使っていた。そして産まれた彼の子どもは普通ではないようだった.....。
　アメコミ超人ハルクの実写版。アメコミだけど、監督は中国人でハルクはオーストラリア人。最近のアメコミものは暗めのトーンのダークヒーローが多いけど、本作もそんな感じ。ＣＧハルクは違和感なし。 ＣＧの戦車や飛行機も違和感なし。こんなによくできてると何が実写かもうわかりません。しかし、この強さはアメコミヒーローにターミネーターとゴジラを加えても最強かも(^^;
　超人化したハルクにアメリカの最新兵器がおそいかかります。クラスター爆弾にデイジーカッター、AH-66コマンチ（戦闘ヘリ）、F-22ラプター（戦闘機）、M-1エイブラムス、そして仕上げは戦術核だ(^^; ハルクに一番有効だったのは超犬ワンコだったようでしたがね(^^;AH-66やF-22はまだ実戦配備はされていない（軍事費がかかりすぎるので）はず。それを登場させるとは、つくってる人は軍事マニアかね(^^; でもこの戦術というのはアメリカのやり方でもあります。相手が例えイラクのように弱くとも実験も兼ねて最新兵器をどんどん投入。どうにもならなくなったら最後の切り札が核兵器。しかし、クラスター爆弾が破裂する映像というのはCGといえどはじめて見ました。花火みたいだけど、醜悪ですね...。
　ストーリーはお父さんのマッドぶりがやや感情移入できない。まあ、あまり深く考えないでいいのだろうけど(^^;　漫画だからね。ダークな登場人物が多い中でかわいいジェニコネがこの映画の救いですね。
　この映画のもう一つの話題、ハルクの伸びーるパンツですが、１シーンだけ人間にもどったとき脱げています。ハルクのときは確かにはいていた気がしたのですがどこで脱げたのか？もしこの映画みる人いたらチェックしてみて（そんなのばっか気にしてると映画に感情移入できないでしょうが(^^;）
（★★★☆）

　マシュー・マコノヒー、ケイト・ハドソン。舞台は現代のニューヨーク。売上NO1の女性誌のライターのハドソンはハウツーコーナー担当。今回は”10日間で男を上手にフル方法”を書くことになってしまった。広告代理店で働くマコノヒーはダイヤモンドの広告の責任者になんとしてもなりたい。社長は賭けをする、あの美人（ハドソン）を10日間で恋人にできたなら、キミを抜擢するぞ。見知らぬ男女がたった10日で恋人になれるのか!?
　元ネタはタイトルそのもののハウツー本だったそうな。これに着想を得てこの映画はつくられたとか。アメリカでは予想外の大ヒットとなりました。このハウツー本は逆説的に”こんなことすると男に嫌われるから、注意しましょう”という内容で映画もそんな感じ。ハドソンがわざとマコノヒーに嫌われるような行動をとってみせます。あなたも彼氏に”気がつかないうちにこんなことしてませんか(^^;?”
　ハドソンもマコノヒーもいいですね。ラブコメとして実に楽しい映画で、デートに使うのもおすすめ。しかし、デート後に”きみもあんなことやるよね”なんて間違っても彼女に言ってはいけません。それこそフラレますから(^^;　恋人のいないあなたがこの映画をみても10日間で恋人はつくれないでしょう(^^;
（★★★★）