映画 更新順

　メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン。19世紀末のニューヨーク。イギリスから渡ってきた公爵のレオパルド（ジャックマン）はあるとき不審な人物が自分のまわりをうろついているのに気がつく。彼を追っていった先には...。
　タイムスリップ、ラブストーリー。コメディタッチで現代的でおもしろいです。100年前の男を現代に連れてきて対比させておかしみを出しています。デートに使っても良い映画でしょう。
　人間の基本は100年たとうが変わりません。世の中も変わってるようだけど本質は変わっていない。人間が無理をしているだけ。必要なものは残り、まやかしはやっぱり消える。
　注意?しなければいけないのは昔の男が素晴らしかったのではなく、レオパルドがすばらしいのです。彼は現代だろうが100年前だろうが、100年後だろうが関係なく成功するのでしょう。それはケイト（ライアン）にも言えることでしょうね。ですので”昔の男は良かった！”というのは間違いですよ(^^; 昔にだって滅多にあんないい男はいないでしょう。
　X-MENで見たときからジャックマンにはラブストーリーやってもらいたかったですが、思った通りいいです。本当はだいぶ年下のはずだけど、ライアンとのバランスも悪くない。しかし、知名度が低いおかげかワールドカップのせいか劇場ガラガラですね(^^;; 同じメグ・ライアンでもシチーオブエンジェルみたいなどうしようもない映画はあんなに客が入ったのにどういうこと(^^;?
（★★★★）

　コン・リー。舞台は現代の北京。補聴器をつけないと耳が良く聞こえない子供とお母さんの話。だんなはダメ男で既に離婚している。息子は普通の学校に通いたいが難聴を理由に断られる。耳がよく聞こえないだけなのに！
　中国の生活保護みたいのがどうなってるか知らないけど、母子家庭はたいへんでしょうね。更にこどもは障害者。元だんなは全く頼りにならず。なんてかわいそうな境遇なのでしょう！
　おかあさんへ少々補聴器にこだわりすぎのような気が。確かに便利な道具はあった方がいいけれど、何かを犠牲にしなければ手に入らないのであれば....。
　別にタイアップしてるわけではないのだろうけど、印象的に映画の中に出てくるシーメンス（ドイツ）の補聴器。ホームページで調べたらけっこういろんな型があります。しかし一個20万円以上！補聴器がメガネぐらいお手軽な道具だったらこんな物語もできなかったのだろうね。
http://www.siemens-hi.co.jp/top.html
（★★★）

　チェコ映画。第二次大戦ドイツ占領下のチェコ。ある夫婦がユダヤ人の青年をかくまうことになってしまう。そんなことがドイツ軍に知られたら皆殺しだ。
　ドイツ兵も、ドイツびいきのチェコ人も別に悪者というわけではない。戦争というルール。ユダヤ人迫害というルールに従うと、人々はこんなにも変になってしまうのだ。
　テンポ良くユーモアもあって戦争とユダヤ人迫害というテーマを扱いながら、重苦しくなっていません。この監督の今後が楽しみです。
　究極の選択に近いポイントが映画中何度か出てきます。あなたならどっちを選ぶ！死ぬか生きるかの問題になったら、選択の余地は実際ないのでしょうが(^^;
（★★★★☆）

　ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ。大ヒットSFXコメディ？の二作目。トミー・リー・ジョーンズは 前作のラストで一般人になったけど、彼を引っ張り出さないと解決しない事件が起こる。と、ここまで 書いても前作見てない人はなんだかわからないでしょう(^^;　というわけで、前作は見ておかないとス トーリもギャグもわからんと思うので、２見る前に前作は見ておきましょう。
　前作面白かった人は今回も期待を裏切らないぐらいの出来です。途中までジョーンズは一般人な のですが、彼がいないとやっぱダメ。あんなパグ犬はおもしろくない(^^;
　同監督のワイルドワイルドウエストは雰囲気似てるけどなんかつまらんかった。ソネンフェルド監督 は寅さんのように他の映画は撮らずにMIBだけ3年に一回ぐらい撮ってればいいんじゃない(^^;
　映画中、車のハンドルがゲームのコントローラーの形に変形して、ウィル・スミスが”game boy”と言 うのですが、字幕は”プレステ”になっています。確かにあれはプレステのコントローラーだけど、ソニ ーの映画だからってそんなに訳さないでもいいと思うのですが(^^;
（★★★）

　スペイン・アメリカ合作。ジュディ・デイヴィス、ジュリエット・ルイス。舞台はバルセロナ。浮き草暮らしのデイヴィスは今はバルセロナで翻訳稼業。なかなか仕事がはかどらないところに、謎の女から探偵みたいなことをやってくれると頼まれる。報酬も高い、ちょっとやってみようか。
　今年はガウディ生誕150周年（実は誕生日は私と同じ）ということでつくられたのでしょうね。映画には直接ガウディは関係ないですが、バルセロナのガウディポイントを映画ではくまなく回ってくれます。
　最初は登場人物の人間関係がわかりませんが、徐々につながっていく。ウソをついてる人がけっこういるので、惑わされます(^^; そして、途中からは家族のドラマに....。普通の家族じゃいまどきのお客は納得しないのじゃ(^^;
　ゲイ役の俳優はもしかして男！なのかと思ったらやっぱ女優。なんだ、どうせなら男優にあの役やらせてほしかった(^^;
（★★★☆）

　ケビン・クライン,クリスティン・スコット・トーマス,ヘイデン・クリステンセン。離婚 して一人で海辺の家に暮らしてるお父さんは余命3ヶ月のガンであると宣告され る。3ヶ月で何ができるか。この荒れた家を建て直そう！
　スターウォーズのアナキン役で注目された、クリステンセンはいかれた息子役 です。スターウォーズはまだ見てないけど、こっちの方がハマリ役じゃない(^^;
　出てくる登場人物は寂しい人ばかり。みんなイジケテルわけでもないからその 点はいいのですが、そんなに寂しい状況に自分を追い込まなくても....。どんなに 強がってもやっぱり人間という動物は一人では生きられない。
　この映画を見て共感できちゃうあなたはきっと、寂しいんだと思うよ。そうそう、アメ リカ人の生き方もなんか間違ってる。
（★★★）