映画 更新順

June 2002

合計

9本

うち劇場

5本


【愛しのローズマリー】 ボビー・ファレリー,ピーター・ファレリー  6/10wrote

 グウィネス・パルトロウ,ジャック・ブラック。外見でしか女性を見れないブラック。彼はあ るとき、心理カウンセラーに催眠術をかけられる。心の美しさが女性の外見に見えるよう に。彼はその後とびきりの美人(パルトロウ)と出会い好きになる。彼女は本当は100キロ を超える体重の持ち主だったのだが.....。
 単純におもしろい。心の美しさと外見の対照の細かい辻褄があってないよう気もするけ どまあいいでしょう(^^;
 J・ブラックは独特のキャラでおもしろいですね。オープニングのダンスシーンなんか夢 に出てきそうです(^^; パルトロウはほとんどの場面が心が外見になってるパルトロウな のですが、言うまでもなくきれい。これがいわゆる美人というものなのです(^^;
 この映画を見ると、美人とそうでない人に対する残酷な自分の心の反応も測ることがで きます。あなたは太ったパルトロウでもOKか(^^;?
 何人かは心の美しさも外見も全く変わりません。これはわざとなのか、面倒だから何も しなかったのか、はかりかねますな。パルトウロウのパパはどういうことでしょう(^^;?
★★★☆

のひとこと
 おもしろかった!最初の3人はすごかったね。ひげが生えてたんだってよ!

【ノー・マンズ・ランド】 ダニス・タノヴィッチ  6/16wrote

 ヨーロッパ合作。ブランコ・ジュリッチ,レネ・ビトラヤツ。ボスニア・セルビア紛争下。紛争の中間地帯(ノー・マンズ・ランド)に取り残された3人の敵対する兵士?一人は地雷で身動きがとれない。どうしたらいいんだ!
 ボスニア・セルビア紛争というのは民族紛争でしたっけ?武器などなければ、小競り合いで済んだかもしれない喧嘩が、ソ連が残した武器によって泥沼の紛争になってしまいました。相手を威嚇するために銃をつきつけたとしても引鉄をひけば弾が出て人が死ぬ。人が死ねば憎悪が生まれ、復讐をする。復讐が復讐を生み泥沼へ。
 登場人物は主に3人なのですが、この3人が戦争というものを多面的に映し出しています。なんで戦うの、誰が戦争をしかけたの、悪いのはどっちだ。国連軍やマスコミも登場してきます。国連もマスコミも頼もしいっすね(^^;; 日本の自衛隊も紛争地帯でああやって青いヘルメットかぶってがんばってるんだ。ご苦労なことです。
 兵器というのは醜悪なものですが、地雷は特にひどいものです。人間を吹き飛ばすという目的でつくられています。他に利用法はありません....。銃だって同じ人殺しの道具。スポーツやハンティングで使われるので悪いイメージは薄まっていますが.....。
 戦争というのはこうやって人をだまして、油断させてできるだけ多くの人殺しをして、どっちがヘトヘトになって動けなくなるまで続けるものです。カッコイイことは一つもなくて、汚くて、おバカ、間抜けで、理屈も通らないことなのです。
 テーマだけでなく、映画としてもよくできてます。こういう映画は古臭いことが多いのですがそんなことはありません。俳優もいいし、カメラワークもおもしろい。この監督は処女作でここまでやるとはすごいぞ。しかし、こんないい映画なのに単館でしかやってません...。
 この映画はアメリカのアカデミー賞でアメリを退けて外国語映画賞を受賞しました。こんな社会派の映画に賞をあげるなんてらしくないね(^^; ちゃんとブッシュさんにも、小泉さんにも慎太郎さんにもこの映画見せてやって!
★★★★☆

のひとこと
 仲良くなると思ってたのに。いい映画だけど、ひどい....。

【小説家を見つけたら】 ガス・バン・サント
 ショーン・コネリー。バスケずきで作文が上手な黒人少年はある日謎の老人(コネ リー)と知り合う。彼は少年に作文を教えてくれる。
 スポ根モノ小説家版みたいなものです(^^; もっといろいろ仕掛けがあるのかと思っ たらそうでもないです。テンポも少々まったり気味。スポーツのように見せ場つくるの は難しいからね。
 この映画ちょっと期待してたんだけどな.....。
(★★)

【偶然の恋人】 ドン・ルース
 ベン・アフレック、グウィネス・パルトロウ。パルトロウのだんなにアフレックは航空 券を譲る。しかしその飛行機が墜落し、だんなは死んでしまう。傷心のパルトロウ。アフレックは自分がチケット譲った男の奥さんのことが気になり会いに行く。
 偶然の恋人ってなんか変なタイトルじゃない?内容を表していないでしょう。アフレ ックもパルトロウが所帯じみた疲れたお母さんだったら物陰から存在を確認したら帰 ってしまったことでしょう(^^; パルトロウは子供が二人もいるのですが、時々子供の 存在が消えたように恋人モードになります。きれいなお母さんかもしれないけど、こ れじゃあ母親は勤まらないぞ(^^;;
 登場人物はほとんど二人で延々と語り合ってますがセリフがおもろいわけでもな い。まったりして眠くなってきます。二人のファンならこの映画見てもいいんじゃな い?
(★★)

【おっぱいとお月さま】 ビガス・ルナ
 スペイン映画。旅芸人の夫婦がやってきた。立派なおっぱいの奥さんに少年は恋 をする。青年も奥さんに恋して愛の歌をうたいながストーカー状態に。だんなはそれを 最初は見て見ぬふりするが...。
 一応不倫映画?でものどかで牧歌的で見ていて楽しい。美人の奥さんをもつと苦 労も多い!?
 あんまりいけてない男でも若い方がやっぱりいいのかな?だんながきらいになって るわけでもないのだけど、強引な押しに屈して?いく奥さん。本当は少年もその争奪 戦に加わりたいけど、まだ時期尚早。だんなは偉いと思う。普通あんな変な男につ きまとわれたら、切れてしまうところだが。最後はあのような型におさまるけれど、あ れで3人が幸せならいいんじゃない。
(★★★★)

2002/6/17 wrote

【ザ・ワン】 ジェームズ・ウォン  6/21wrote

 ジェット・リー。異次元からやってきた悪いジェット・リーが良いジェット・リーを殺しにやってきた。悪いジェット・リーは他次元のジェット・リーを全て殺して異常な強さになっている。最後の一人のジェット・リーになるのはどっちだ!
 というの具合のB級ノリの映画です。有名な出演者はジェット・リーのみ。奥さんも脇役も安さ爆発という雰囲気の俳優を使っています。カンフーもジェット・リー対ジェット・リーなので、嫌というほどジェット・リーが堪能できます(^^;ファンは絶対に見に行け!
 彼のハリウッド主演3作目になりますが、カンフーシーンは一番の迫力で撮れてる(ロミオ〜は見てないけど)のではなかろうか。ジェット・リーは中国でカンフーチャンピオンだったそうですが、その美しいカンフー見るだけでも価値があります。というか他にはあまり見るところないのだけど(^^; 変にワイヤーアクションなんか使わないで純粋なカンフーを見せてほしいですね本当は。これはこれで映像的には面白いのだけれど。
★★★


【エトワール】 ニルス・ダヴェルニエ  6/21wrote

 仏作品。パリ、オペラ座のバレエ団のドキュメンタリー。一番格の高いバレエの踊り手をエトワールといい、タイトルはそこからきています。
 バレエの世界がどういうものか私は知らなかったですが、ストイックでハードでシビアです。正に実力の世界。ピークの時期も短くて長くても40歳ぐらいで引退。バレエと家庭は両立できないと言って結婚しない人もいます。
 私はとてもこんな世界で働きたくないですが(^^; こういう芸術を見るときはそれを心して見たいものですね。
 白鳥とは思えない”ドッドッドッドッ”という足音。踊った後、舞台裏で肩で息をしている姿が印象的。優雅に見える白鳥はやっぱり優雅ではなかったのだ(^^;
★★★★

のひとこと
 すごくよかった。オペラのドキュメンタリーも見たことあるけど同じようにストイックだったよ。

【スモール・ソルジャーズ】 ジョー・ダンテ
 声の出演、トミー・リー・ジョーンズ。軍用に開発されたチップがおもちゃに組み込ま れ出荷されてしまう。おもちゃの人形が暴走をはじめる。
 グレムリンっぽいと思ったらジョー・ダンテはまさにグレムリンの監督でしたね(^^; と いうわけで、グレムリンがおもちゃに変わった映画です(^^;
 見所はおもちゃの兵隊と怪物のCGでしょうね。見ていて人形かCGか区別がつき ません。それぞれのキャラデザインは面白いのだけれどちょっと登場人形が多すぎ。 3種づつぐらいで性格づけした方が面白かったんじゃない?
 子どもはきっとこういう映画すきでしょうね。大人もくだらないけど見ちゃいます。
 最後のオチを書いちゃいますが、強力な電磁波でおもちゃをやっつけます。人間は この電磁波に被爆してもケロッとしてますが、きっと人間にも害があると思うよ(^^; こ のおもちゃをつくった会社の偉いさんは映画的に全く罰せられません。これって子ど もの教育上良くないでしょ(^^;
(★★★)

2002/6/26 wrote

【裸のマハ】 ビガス・ルナ  6/28wrote

 スペイン映画。アイタナ・サンチェス=ギヨン、ペネロペ・クルス。19世紀スペイン、ゴヤの描いた裸のマハとその周辺のスペイン宮廷の人間模様。
 登場人物はそれほど多くないのですが、どの人がどれぐらいの格の人であるかを認識して見ないと力関係がわからなくなります。時間もいったり来たりして、時代劇にしてはなかなか複雑な構造の映画。
 スペイン人なら歴史上の知ってる人物の話なので楽しいでしょうね。日本人でもそれなりに面白かったですから。映画みた後裸のマハのホームページを見ていたらもう一度見たくなってきました。何度も見させようとする映画です(^^;
 日本のプロモーションではペネロペばっかクローズアップされてますが、彼女は主役級の一人。むしろ主役はアイタナですね。彼女は賞ももらったそうだし。ペネロペはもっと脱ぐのかと思ってたのだけど、期待ほどではなかった(^^;
 実は夏にスペインに旅行する予定です。この映画見たのはその予習も兼ねているのですが、マドリッドのプラド美術館のマハははずせなくなりましたね(^^;
★★★

のひとこと
 最初はいま一つだったけど、だんだんおもしろくなってきた。けれど、誰に殺されたのかな?



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