| 合計 | 17本 |
| うち劇場 | 4本 |
【ロザンナのために】 ポール・ウェイラム
ジャン・レノ主演。舞台はイタリアの田舎街。レノの奥さんのロザンナは、不
治の病？でもう余命があまりない。しかし、村の墓穴がもう数少ない。なのに村
の人がばたばた死んで、ロザンナの墓穴が無くっなってしまう、というちょっと
コメディタッチな話。
舞台はイタリヤですが、みんなイタリヤなまりの英語をしゃべってます(^^;;
レノが孤軍奮闘という感じで不器用な男を熱演しています。ストーリー的には自
己中心的な欧米らしい話で、好感が持てません。死者を冒涜しているし、ロザン
ナがその墓穴におさまったとしても他の人はどうなるの？根本的な解決にはなん
もなってません。（★☆）
【ミミック】 グイレルモ・デル・トロ
ミラ・ソルヴィーノ。昆虫博士のソルヴィーノは遺伝子操作で、ゴキブリを退
治する新種の虫”ユダ”をつくる。ユダは180日で死ぬ虫で繁殖能力も持たない
はずだったのだが、3年後に突然変異したユダがニューヨークの地下で繁殖して
いた。
悪趣味ＳＦＸ映画です(^^; あまり説明もしたくないですね(^^;; しかしソル
ヴィーノも脚本選んで映画出て欲しいですよね。せっかくの美人がだいなしです。
こういう変な映画をつくってしまうアメリカって偉大だと思います(^^;
（★）
【友情 Ｆｒｉｅｎｄｓｈｉｐ】 和泉 聖治
柳葉敏郎、田中好子。ある中学生の女の子が白血病に。抗ガン剤の投与でツル
ツルになってしまう。
夏休み、クラスの仲間と旅行に行くことになる。そこで、女の子も含めた友達
全員が、ツルツルにして迎えてくれる(^^;;
ラストでツルツルにするなら話のしめようもあったのでしょうが、映画の中段
で全員がツルツルに。そこからは愉快なツルツル達という感じの変な映画になり
ます(^^;
主役の女の子を除いてヅラじゃなくて、全員ほんとうの坊主にしています。映
画をつくってる人の横暴さを感じますね。特に女の子はかわいそうです。元に戻
るのにいったい何年かかるのでしょう？
ストーリーも陳腐。映画の題名を「実験 中学生をツルツルにしたら」という
風にした方がいいんでない(^^;（☆）
【ラリー・フリント】 ミロス・フェアマン
ウディ・ハレルソン、エドワード・ノートン。ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊
し、大金持ちとなったラリー・フリントの半生。後半は表現の自由をめぐる裁判
が中心となる。
映画の中で裁判はいくつもやりますが、ポイントとなってるのは。わいせつ表
現、記事の信頼性、名誉毀損に対する表現の自由です。私としては、こういうも
のは”見たいひとがいるならいいんじゃない”というサイドです。需要があるな
らいいでしょう。記事の信頼性に関しても、読む人が判断すればいいと思います。
もともと、”これが絶対に正しい”なんてものは存在しないのですから。
フリント本人に関しては何か因縁めいたものを感じます。後半は銃で撃たれて
下半身麻痺となってしまうのですが、しぶとくしぶとく生きて、現在もまだ生き
てるみたいです。何事に対してもの”やりすぎ”が、彼自身にいろんな災厄を招
いている感じです。彼のような人生は幸せか？それは本人しかわからないでしょ
う。（★★★☆）
【ラブ・アンド・ウォー】 リチャード・アッテンボロー
サンドラ・ブロック、クリス・オドネル。ノーベル賞作家アーネスト・ヘミン
グウェイの青春時代の話。舞台は第一次大戦で、ブロックが戦地の赤十字で働く
看護婦。オドネルが若きヘミングウェイの役で記者？として戦地へ行き被弾して
病院に運び込まれるという設定。そこから二人の恋がはじまる....。
実話だそうで、この体験をもとにヘミングウェイは「戦争と平和」を書いたそ
う。この映画の原作はヘミングウェイではありません。題名の通り、戦争と恋愛
の映画ですが、7:3ぐらいで恋愛の方に重きが置かれています。ラブストーリー
としてなかなかの映画。
ラブストーリーのポイントとしては女が年上の恋。ブロックが２６歳、オドネ
ルが１９歳（最初は22才と偽っている）という設定。負傷兵の間に入ってもオド
ネルは一番若く、ブロックをはじめとする看護婦達から”kids”と呼ばれます。
男としては、この年上の大人の女性を kids がどうやって攻略？していくのが見
物でしょうか(^^; しかし、さすが１９歳でもノーベル賞作家ですね(^^; でも、
ノーベル賞作家といえどままならないのが恋愛ですか....。（★★★★）
【氷の微笑】 ポール・バーホーベン
マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン。ダグラスは、過去に発砲過失事件
を起こしている刑事。”shooter”の異名をもつ。ある猟奇殺人事件を追う過程
で怪しい美貌の女流作家ストーンが捜査線上に。その、ストーンが書いた小説の
内容が猟奇殺人と酷似していた....。
ストーンもダグラスもはまり役。二人の代表作と言ってよい映画でしょうね。
ダグラスはあまり刑事っぽくはないですが(^^; サスペンスとしても出来が良い
です。
しかし、悪女もここまで徹底されるとかっこいいですね。 こんな女になら騙
されるだけでも光栄です(^^;（★★★★）
【ダブル・リアクション】 Ｈ・ゴードン・ブース
アンドリュー・マッカーシー。マッカーシーはFBI捜査官。あるテロ事件の犯
人の一人を捕まえるが彼は何かおかしい。脳の発達が普通とは異なり、殺人に適
した部分だけ発達している。調査してみると彼は５歳のときに行方不明になって
いた。彼にはお姉さんがいて、訪ねてみるが、背後に怪しい組織が関わっている
ことがわかってくる。
サスペンスアクションかと思わせといてラブストーリーみたくして、兄弟愛ま
で引っ張り出して、更にかわいそうな子供まで救おうとして...という具合に何
がやりたいんだかよくわからない映画(^^; マッカーシーもいつも怒ったような
顔して感じ悪いし、ヒロインも安っぽいし(^^; いまいちな映画です。（★☆）
【ペイ・バック】 ブライアン・ヘルゲランド
メル・ギブソン主演。中国マフィアから奪った金を、女房と仲間に裏切られて
とられ、ギブソンは瀕死の重傷に。彼は皆からは死んだと思われていたが、数年
後に仕返しに戻ってきた。
正当派のハードボイルドアクション。迫力あるし、メル・ギブソンもかっこい
いしでいいんではないでしょうか。センチメンタルな部分はほとんどなく、ギブ
ソンはただまっすぐつき進みます。こういう映画も珍しいですね。
金をたどって次第に格の高い悪者に迫っていくのですが、この悪者のキャステ
ィングがなかなかおもしろいです。それらしい悪者が芋づる式にゾロゾロと(^^;
あそこまで７万ドルにこだわったら、一番最後までこだわって欲しかったです。
まあ、７万ドルなんてどうでもいいけど(^^;（★★★☆）
1999/07/05 wrote
【STAR WARS エピソード１ ファントム・メナス】 ジョージ・ルーカス
リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン。説明不要
のスターウォーズですが、まさにエピソード１。グリーン・マイルで言えば第一
巻みたいなもので、2時間の予告編と言った感じの映画です。エピソード２、３
に向けてのプロットがたくさん散りばめてある感じなのですが、１みただけだと
なんだかよくわかりません(^^;; 盛り上げといてプチッと切られる感じで、作り
かたうまいと言えばそうですが....。
しかし、２、３に向けての期待はありますね。ダースベーダーが１ではかわい
い子供で、これがあのタコヤキ頭にいったいどうしてなってしまうんだろうか？
というのが気になります。悪者も子供のときからは悪者ではありません。これか
ら彼が屈折してしまう出来事が起こるのでしょうか？
４、５、６ではスカイウォーカー親子の確執みたいなものがメインでしたが、
この１、２、３は師弟関係の確執がメインになりそうな感じ。
スターウォーズというぐらいですから、これもやはり戦争映画なのですが、敵
がロボットです。ロボットならバッサバッサ切っても、バンバン撃っても暴力表
現としては問題ないんでしょうが、私には、戦争をごまかしてるように見えまし
た。お子様が見る映画だから血が出ちゃまずいんかな(^^;
ニーソン、マクレガーはそれなりに味でてますが、ＳＦＸに押されて主役とい
う感じにはなっていません。ポートマンもおまけみたいな感じです。私としては
役者を主役にしてほしいですね。カモとトカゲの合いの子みたいな、変な宇宙人
は要りません(^^;;（★★★）
1999/07/13 wrote
【PERFECT BLUE】 今 敏
日本のアニメ映画。アイドル3人グループの一人が、アイドルを卒業し女優へ
転身する。しかし、女優となると今までのようにいかず彼女は悩む。同時に彼女
のまわりで不審な事件が多発する。
アイドルにしろ女優にしろ、いい職業ではないですよね。基本的にプライベー
トはないに等しい。私は俳優のプライベートなんて全く興味ないですがそれを売
り物にしてる俳優もいるし、なるからにはその覚悟をしとく必要があるでしょう。
この映画はアイドルから女優になることで、子供から大人になる女の姿も描い
てます。一方ファンの男達の幼稚さも。おたく達が、会話も含め妙にリアルです
(^^;
絵の書き込みも精密で、実写のような細かさ。ストーリーはちょっと複雑です
がよくできてると思います。こういう映画実写で撮れないのかな。（★★★★）
【MOON44】 ローランド・エメリッヒ
90年の作品。ＳＦ戦争映画。21世紀地球の資源は枯渇して、人間は月にて、資
源の奪い合いをやっている、という映画。
ＳＦの雰囲気はスターウォーズとブレードランナーを足して２で割った感じ。
人間ドラマの部分は軍隊もの。でも、全然おもしろくありません(^^; 緊迫感な
いし、登場人物もいまいちだし、ＳＦデザインもいまいち。あまり見るべきとこ
のない映画。（★★）
【オスカー・ワイルド】 ブライアン・ギルバート
英映画。実在の作家、オスカー・ワイルドの恋の物語...と言っても男同士の
恋愛です(^^;
ワイルドは普通の結婚もして、子供もいるが美少年の愛人も持っています。同
性愛の心理というのは、あまりわかりたいとも思わないですが、わからんですね
(^^;
時代が１９世紀ということもあってか、彼はその件で裁判にかけられます。そ
こで彼は言います「愛には２つある。男と女の愛と、年長の知的な男と青年の愛」
この２つなの(^^;?
アメリカだったらこんな真面目くさった同性愛映画はつくれないでしょうね。
（★★★）
1999/07/15 wrote
【夕べの月】 ロバート・ハーリング
シャーリー・マクレーン、ジュリエット・ルイス。老いても恋をする女の物語
といった感じでしょうか。ルイスはマクレーンの孫で、お母さんはいません（お
亡くなりだっけ？）。
マクレーンは同性からは嫌われるタイプでしょうね。確かに女性的魅力はあっ
て、恋を忘れずというのはいいのでしょうが、世界が自分中心にまわっています。
トシとったらもっと落ち着いてほしいです。精神年齢的には２０代でストップし
てるんでしょう。女性がこうなってしまうのは、美人だからということでまわり
がチヤホヤし、それに甘えてしまうから。この映画はそれを、人のふり見て我が
ふり直せ、という映画なんですかね。見てて気分はあまり良くないです。
（★★★）
【薔薇の素顔】 リチャード・ラッシュ
ブルース・ウィリス。セラピーのウィリスは自分の患者が自殺したことにショ
ックを受け、血の色の赤が識別できなくなってしまう。彼はクリニックを閉め、
休養のため友人のセラピーのもとを訪れる。そこで、彼の友人のセラピーが何物
かに殺されてしまう。犯人は彼の患者の５人のうち誰かのはずだ！
サスペンスポルノ(^^;と言ってよい映画。つくりとしては、５人のうち犯人は
誰だ！という推理もの。そこにあまり意味のないポルノシーンが挿入されます
(^^; ウィリスのプリプリした肉体とちょっと南米系な感じの女優さんとの濃厚
なラブシーンが楽しめます(^^;
筋はちょっと変ですね。ポルノ映画だからどうでもいいのか(^^;（★★☆）
【ショーガール】 ポール・ベロエベン
エリザベス・バークレイ、カイル・マクラクラン、ジーナ・ガショー。成功を
夢みてラスベガスへやってきたダンサー。しかし、ストリップ劇場に踊ることに
なる。けれども彼女は目をつけられて、ショーのオーディションに受かる。
脱ぎっぷりは見事です(^^; しかし、これだけ脱がれるとだんだん見てるうち
に麻痺してきますね。
この映画セクシーかというとけっこう”？”でちょっと品が無い。女優さんが
かわいそうです。でも、意外と笑えます（謎）
ストーリーは陳腐です。やはり見所は全裸の舞なんでしょうね(^^;（★☆）
【悪魔のくちづけ】 フィリップ・ルスロ
ユアン・マクレガー。舞台は１９世紀のイギリス。お金持ちが自分の家に立派
な庭園をつくろうと思い、有名な造園家（マクレガー）に造園を依頼する。その
お金持ちの家には、退屈してる奥さんと、情緒不安定な娘、何かたくらんでる感
じのいとこ（男）がいる。金に糸目はつけないと言われマクレガーは造園にとり
かかる。
何かが起こりそうな感じはずっとあって、登場人物もあやしげだけど、退屈な
映画です。ハラハラしないし、官能的でもないし、恋愛ものでもないし、人間ド
ラマでもない。もっとスパイス効かせてくれないと客は寝てしまいます(^^;
庭園は実際につくったみたいだから、映画としては金かかってんのかな？私は
全然いい庭園とは思わないけど(^^;（★★）
1999/07/20 wrote
【交渉人】 F・ゲイリー・グレイ
サミュエル・Ｌ・ジャクソン、ケビン・スペイシー。シカゴ警察の交渉人（ネ
ゴシエイター）のジャクソンが殺人の汚名を着せられてしまう。彼は無実を晴ら
すため人質をとってたてこもる。彼がその交渉人に選んだのは他地区の有名交渉
人だった。
会話が中心の思ったより地味な展開の映画です。ストーリー的にはあまり無理
ないし、よくできてると思います。今話題の？盗聴法もからんできますが（そう
か(^^;）やはり、警察だって信用ならんのです。日本の警察は世界で見ればはま
しな方かもしれないけど、盗聴の合法化はやめてほしいですね.....。
真犯人（黒幕）がいったい誰なのかずっとわかりません。私はジャクソンの奥
さんが、新婚にしては老けてるし、不必要に登場してくるし、目の輝きがあやし
いような気がしたのですが、おおはずれでした(^^;
しかし日本のコピーにあった”ＩＱ１８０の駆け引き”というのはなんだった
んでしょう。ＩＱは何も関係無いと思うけど(^^;（★★★）
1999/07/26 wrote