映画 更新順

December 1998

合計

23本

うち劇場

4本


【クルーシブル】 ニコラス・ハイトナー
 ダニエル・デイ・ルイス、ウィノナ・ライダー。アメリカでの魔女狩りの話。 舞台が元になってるそうで、しゃべりが多く、やっぱ舞台くさいです。カメラワ ークがなんか変。とにかく眠くなる映画です(^^; ウィノナはけっこうどうでも いい役です。
 こういう変な時代に生まれないで良かったな、と思う映画ですかね(^^;(★★)

【CURE キュア】 黒沢 清
 役所 広司、萩原 聖人。連続猟奇殺人モノです。役所が刑事で、萩原がその猟 奇殺人の鍵を握る人物。
 役所が刑事ってのはちょっとミスキャストっぽい(うじきつよしの精神科医も (^^;)けど、萩原はなかなかいいと思います。
 古っぽい装飾品やセットで、オカルトっぽい感じを出そうとしてるのが見え見 えですが、それなりの雰囲気は出てるので、まあいいか。ストーリー的にもそこ そこ面白いし、飽きさせないしいいんではないでしょうか。私は別に怖いとは思 わなかったけど、この映画一応ホラーなのかな?(★★★☆)

【クリスマスに雪は降るの?】 サンドリーヌ・ヴェイセ
 仏映画。母と8人(だったと思う)の子供の一家の話。だんなとは離婚してる みたい。というわけで、貧乏家族の話です。貧乏だけど、子供は明るいというこ ういう映画にありがちな雰囲気。かわいい子供を並べて、適当に演技させてるっ て感じですかね。私はこういう映画どうでもいいです(^^;(★★)

【20世紀ノスタルジア】 原 将人
 広末 涼子、園島 努。高校2年生の主人公二人が夏休みにホームビデオで映画 をつくる、という話。広末ファン用の映画と言ってもよいかも。しかし、広末っ てセリフ棒読みだし、妙にカメラ目線だし、つくり笑顔だし、不自然ですね(^^; ファンは別にそれでいいんだろうけどね。相手役の男もなんか変なキャラですね。
 広末のプロモーション映画のくせして(^^;この映画はなんか小難しいこと訴え ようとしてるみたいです。そういうのつくりたいんだったら、広末はやめなさい (^^;(★★☆)

【VISITOR】 徳田 淳
 フルCGのアニメーション映画。カーリーとかいうなんだかよくわからないも のが地球に接近してくる。それをやっつけないと人類滅亡の危機とかいう、ちょ っとディープインパクトっぽいストーリ。ノリもキャラクターデザインもSFお たく系のアニメーションといった感じ。こういうおたく系のアニメってきれいな お姉ちゃんばっか出てきて男はおじさん、とおたくっぽいお兄ちゃんしか出てき ません。不自然だよね。
 最初はフルCGですごいな、と思ってみてるけど次第に慣れてくると、普通の おたくアニメとなんも変わりません(^^;(★★☆)

1998/12/06 wrote

【アウト・オブ・サイト】 スティーブン・ソダーバーグ
 ジョージ・クルーニー、ジェニファー・ロペス。エルモア・レナード原作。 200回も銀行強盗を重ね、刑務所に4回も入ってる男が、連邦捜査官の女を人質に 脱走。そのときはそのまま別れるが、二人は運命的な出会いを感じひかれあう。
 銀行強盗は、殺人じゃないから悪質な犯罪じゃないという感じが伝わってくる のですが、物を盗むというのは、許されざる犯罪で肯定できるものではありませ ん。犯罪者を少々美化しすぎ。クルーニーは確かにいい男なんですが、これだけ の男なら、犯罪者にならなくても成功するはずです。
 ラブストーリーの部分は良いです。女優は特徴の少ない美人ですが、まあいい んでは。
 この監督の蒼い記憶という映画もそうだったのですが、複数の時間が平行して 流れ、次第に収束していくという構成です。よく見てないとわからなくなります (^^; オチもちょっとわかりづらい。もうちっと親切につくってくれてもいいと 思うけど...。雰囲気はなかなか良い映画と思います。(★★★☆)

1998/12/11 wrote

【始皇帝暗殺】 チェン・カイコー
 秦の国にチョウ(字わからん(^^;)の国の姫がとらえられている。姫は秦の王 こそ、天下を統一する王と信じ彼に協力するため、もう一個の国(わすれた(^^;) をだます手伝いをする。すんません世界史まじめに勉強してないもんで(^^;
 とにかく、もう一個の国を秦が攻める口実をつくるために、姫が秦に刺客を送 らせるというストーリです。主役は姫と秦の王と刺客です。この3人がとてもい いです。特にこの刺客のおじさんが渋くていいです。かっこいいし。姫もいいで すね。ハリウッドではこんな渋くて味わいのある映画つくれないでしょう。
 かなり金のかかってるスペクタクルでもあるのですが、迫力もスピード感もあ るし、人間ドラマも役者の演技も細やかですばらしいです。もう少し短くできる ような気もするけど。
 今年のアケデミー賞これでいいんじゃないかな(^^; ハリウッド映画じゃない からだめなのか....。ラストエンペラーよっかずっといいですが...。
(★★★★☆)

【運命の逆転】 バーベット・シュローダー
 グレン・クローズ、ジュレミー・アイアンズ。あるお金持ちの奥さんが、便所 で倒れて植物人間になってしまう。この事故には疑わしい点があり、容疑がだん なにかけられる。この容疑をめぐる裁判ものです。アイアンズがだんな。クロー ズは寝役です(^^;
 裁判ものではあるのですが、謎ときものっぽい側面もあります。全体的には暗 いドロドロ映画です。タイトルの意味がよくわからんですね。なんか逆転してた かな?(★★☆)

【LOVE LETTER】 岩井 俊二
 中山美穂、豊川悦史。山で遭難して死んだだんなが昔住んでいた住所に、手紙 を送ると何故か返事が返ってきた。その場所にはもう家はないはずなのに、とい う感じで話ははじまります。別にファンタジックな話ではなく、この後物語は常 識的に?展開していきます。
 中山が一人二役なのですが、最初はわかりませんでした(^^; 髪型も演技も同 じなんだもの(^^;; もう少し差はつけられないのか(^^;?
 ストーリーとしては面白いのですが、中山の演技がネックになってます。まあ、 かわいくはとれてるけど、かわいいってトシじゃないだべ(^^;
 メインは中学生の淡い初恋の話です。誰にでもこういう経験てあるだろうから、 懐かしいな、という感じでしょうか。なかなかよい雰囲気出てるけど、子役が美 男美女すぎる気もする。別にいいけど(^^;(★★★)

1998/12/13 wrote

【フォールームス】 Q・タランティーノ、R・ロドリゲス、A・アンダースン、 A・ロックウェル
 ティム・ロス主演。あるホテルの4つの部屋の話。部屋ごとに監督が違うそう です。短編だし、監督からして、スピーディーな展開と思ってみるとそうでもあ りません。しゃべりがけっこう多いです。各部屋ごとで監督の個性が出てるかと いうと、どうなんでしょう?
 なんか物足りないです。(★★☆)

【スティング】 ジョージ・ロイ・ヒル
 ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン。1973年のアカデミー賞作品。 ある悪徳銀行家を二人の詐欺師が組んで金をまきあげるという話。カメラワーク なんかけっこう凝ってるのですが、やはり25年前の作品。少々古臭いです。
 映像は絵のようにきれいです。スローテンポの音楽と合間ってまるで絵巻物の よう。いい男二人が詐欺師で、絵になります。しかし、いくら悪者でも人を騙す というのはよくないこと。因果応報という言葉もありますが、その報いはきっと 返ってきます(^^;
 男優がかっこいいのに、女優が正直いっていまいちです。もっと美人を使って ほしいね(^^; (★★★)

【ユメノ銀河】 石井 聰瓦
 浅野 忠信、小嶺 麗奈主演。舞台は昭和30年代ぐらいなんでしょうか。路線バ スの運転手とその女車掌の話。ミステリアスな運転手、それにひかれていく女車 掌。
 全編白黒で独特の雰囲気を出しています。登場人物も、装飾品も昔の映画から 抜け出してきたみたいな感じ。是非カラーで挑戦してほしかったけど。
 主演の二人がいいです。浅野は最近ずいぶん映画出てますね。普通っぽい兄ち ゃんやらせたら彼の右にでるものはいないでしょう。小嶺という女優は、はじめ て見ましたが役にはまってます。監督がうまいのかもしれないけど。
 しかし、この映画のタイトルの意味が不明です。(★★★☆)

1998/12/19 wrote

【ドリフト・ウッド 硝子の檻】 ロナン・オリアリー
 ジェームズ・スペーダー、アン・ブロケット。アイルランド映画。一人暮らし の女彫刻家が浜で流れついた男を見つける。男は脚を骨折していて、動けない。 記憶も喪失している。女はここは無人島だと偽り、男を介抱する。次第に男は回 復していく....。
 サブタイトルがやりすぎのような気がするけど(^^; いわゆる監禁もの。縛ろ うとする女と、逃げようとする男の姿です。
 脚を骨折してる登場人物には感情移入しやすいですね(^^;; 動けるようになる と、自分でなんでもやりたい!となるもんです(^^;;(★★★☆)

【パウダー】 ビクター・サルバ
 シーン・パトリック・フラネリー主演。ジェフ・ゴールドブラム出演。白皮症 とかいう病気で皮膚が真っ白な青年(高校生?)が主人公。
 いじめられものかと思ったらこの青年は超能力を持っていてしかも、超頭がい いそうなんです(^^; はっきり言って焦点絞れてなくて何がやりたいんだか不明 な映画です。
 主人公はなんだか体悪そうな歩き方してるんですが、筋肉ムキムキです(^^; とにかくよくわからん映画ですね。主人公の兄ちゃんがETみたいなもんか(^^; 感動させようとはしてるみたいですが、全く感動しませんでした。(★★)

【アグリ】 スコット・レイノルズ
 ニュージーランドの映画。主人公は精神分裂病で、連続殺人を犯した男。その 男と女精神科医の対話といった感じの映画。アグリというのは男の中にいるもう 一つの人格のようです。女精神科医が全然医者っぽくないですが、ビジュアル的 にきれいだからいいでしょう(^^; 細かいリアリズム追求すると変な映画ではあ るのですが、そういうの気にしてはいけません!
 精神分裂の世界がよく映像表現されていると思います。映像的に凝ってるし面 白いです。けっこうスプラッタ的な映像も多いので、そういうの駄目な人はご注 意?ください。この監督が他にどんな映画撮ってるか気になります。(★★★★)

【ビッグリボウスキ】 ジョエル・コーエン
 ジェフ・ブリッジズ主演。定職をもたずにフラフラしてるリボウスキ(名前) と、大富豪のリボウスキが間違えられて、誘拐事件に発展。いろんな人が事件に 巻き込まれてひっちゃかめっちゃか、という冷めたコメディタッチの映画です。
 見ていくうちにいろんな人間関係が次第につながって、事件がみえてきます。 伏線があちこちに張ってあります。脚本よく練ってある感じです。映像もこって るし、演技も細かいしで何回か見てるうちに味がでてくるでしょう。
 主役のリボウスキはボーリング好きで、カルーアミルク(ホワイトロシア)好 きです。こういう設定もなんか変でおもしろいです。
 冒頭のシーンで主役のこのおっさん、牛乳をスーパーで買います。これは後で 思えばカルーアミルク用の牛乳なんですね(^^;(★★★★)

1998/12/21 wrote

【走れ僕の愛馬フラッシュ】 サイモン・ウィンサー
 たぶんテレビ映画。主役は14歳の少年と栗毛の馬フラッシュ。少年はお父さん に馬を買ってもらう。しかし、お父さんは失業して、船乗りになる。お父さんの 留守中いろいろ大変なことが...。
 前半は馬と少年が仲良くなっていく感じでいいのですが、後半ちょっとドロド ロ系に入ってしまいます。こんなかわいそうな境遇にしない方がさわやかで楽し い話になると思うんだけどね。最後のオチがマスコミ迎合で気にくわないっす (^^;
 馬は賢そうないい馬です。1頭でちゃんと全部演技してます(^^;ちなみにフラ ッシュのお値段500ドル。馬の値段ってこんなもんなの(^^;?(★★★)

【熱帯魚】
 香港の映画。二人の少年が誘拐され、身代金が要求される。少年の一人は高校 受験の間際だった。
 一応コメディのつもりなんでしょうか?全然おもろない(^^; なんか妙にバタ 臭くて、古臭い演出&ストーリー。変にマスコミ迎合なのもいやです。感動もさ せようとしてるみたいですが、全く感動しません。
 リアリティがかなり薄いストーリーなんですが、とにかく誘拐は許しようのな い犯罪です。それに逃げ道つくったらあかんよね。(★)

【英国万歳】 ニコラス・ハイトナー
 英映画。中世イギリスの国王の話。ボケて異常行動をとるようになった、高齢 の国王の話です。
 けっこう下ネタ多くて見てて気分良くないです。なんか中世ものってつまらん 映画多いよね。これも例に漏れずです(^^;
 この王は有名な王なんでしょうか?イギリス人が見ればこの映画楽しいんでし ょうか?(★★)

1998/12/28 wrote

【アルマゲドン】 マイケル・ベイ
 ブルース・ウィリス、リヴ・タイラー、スティーブ・ブシェーミ。地球に向か って隕石が落ちてくる。これが激突したら人類は滅亡してしまう。どうにかして、 ぶつからないようにしなければならない、というディープインパクトと同じスト ーリー。
 カメラワークやストーリー進行はいかにもマイケル・ベイ。しかし、この映画 はちょっとクサすぎで、リアリティもかなりうすいですね(^^; ノリとしてはイ ンディペンデスデイにかなり近いものがあります。この映画楽しめた人なら問題 ないでしょう。演出は派手でわかりやすく、特撮もりだくさん、お金もたいそう かかってます。アメリカが世界を救うんだ!というところまで(^^; でも、とり あえずおさえておく作品かとは思います。
 私はどうもこの、リヴ・タイラーのキャラクター設定が納得いかなかったです。 この映画では紅一点という感じではあるのですが。
 「ザ・ロック」のような期待すると期待はずれの映画かも。「ID4」の期待 してけば大丈夫と思います。(★★★)

【ジャック】 フランシス・フォード・コッポラ
 ロビン・ウィリアムス、ダイアン・キートン、ジェニファー、ロペス。主人公 ジャックは原因不明の病気で、普通の人間の4倍のスピードでトシをとってしま う。10歳で既に40歳の風貌と体力に....。馬と同じですね(^^;
 R・ウィリアムスが10歳の演技をするのが見せ場の映画。彼に子供の演技させ ることで、大人になると忘れる子供の感覚を観客が思い出すという感じでしょう か。
 ちょい、クサめの映画です。感動させようというつくりですが、私はこれでは 感動しません(^^;
 お母さんと学校の先生が美人すぎるのが気になってしまいます。こんなモデル みたいな女教師いるのかな(^^; 先生があんなノースリーブの服着てたらムラム ラきちゃうんじゃない(^^; ああ生徒は10歳か(^^;(★★★)

【目撃】 クリント・イーストウッド
 C・イーストウッド、ジーン・ハックマン。イーストウッドは豪邸に泥棒に入 り、偶然殺人現場を目撃してしまう。その犯人は大統領だった(^^;
 アメリカ人が大統領好きなのはいいけど、ここまで使わんでも(^^; 映画の大 統領は普通いい人ですが、この映画では悪者です。
 リアリティはかなりうすく、人間関係妙にドロドロで、見てて気分悪い映画で す。この映画何が訴えたいんでしょう(^^;; イーストウッドもトシでしょうか? 彼のつくった駄作と言って良いと思います(★☆)

【マキシマム・リスク】 リンゴ・ラム
 ジャン・クロード・バンダム。バンダムアクションものです。バンダムはフラ ンスの刑事。ある事件で自分にそっくりの男が死んでいた。その男は彼の双子の 弟だった。
 ふたごの弟はいったい何物だ?というストーリー展開で、なかなか面白い。ア クションの迫力もあります。後半がちょいイマイチだけどまあ、いいかな。バン ダムの演技もおさえめでいいです。(★★★)

1998/12/31 wrote


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