| 合計 | ６冊 |
【大人の恋愛養成講座】 石原 壮一郎
男女関係ない本かと思ったら、”大人の女性？”向けの本でした。ひさうちみ
ちお氏の挿し絵もたくさん入っています。
大人の女性はどうあるべきか、とかそんなこと書いてある本です。でも、男が
書いてる文章だから男の視点です。実際この本読んで、”なるほどな”と思うよ
り、”ふざけんじゃない！”という女性の方が多いんではないだろうか(^^;
ただ、文章だけじゃなくて、チェックリストや、俳句みたいのつくったりと、
いろいろ工夫してあってそれなりに面白い本です。もちろん、男が読んでも楽し
めると思います。（★★★）
【個人の危機管理術 安全と自衛のガイドブック】 柘植 久慶
家から出るときは物陰に人が潜んでいないか注意せよ、とか。同じような服装
で同じ時間に同じルートで通勤してはいけない、とか。銃を持った暴漢に囲まれ
たら瞬時に相手の武器の威力を把握し、防弾盾で身を守りながら反撃せよ、とか。
郵便物さわった感じが硬かったら、爆弾手紙の可能性がある、とか。誰を対象に
書いてる本か不明なのですが(^^;、かなり物騒な内容です。まず、基本として人
を信じてはいけないそうです。
著者は傭兵部隊の一因としてコンゴ動乱なんかに参加したそうです。というわ
けで、真に迫っている感じなのですが、こんなにいちいち気をつかってたら、神
経がまいってしまうでしょう。でも、本としてはおもしろい。（★★★）
1998/04/02 wrote
【愛書狂】 鹿島 茂
ロマンチック挿絵本というそうですが、グランヴィルとかドーミエとかの挿絵
が入ってる19世紀頃の本について書いてある話です。装丁きれいで、写真や挿絵
がきれいな本です。
作者はこういう本のコレクターだそうですが、こういうもの集めはじめたらい
くらお金があっても足りないでしょうね。文よりか絵を見て楽しむ本かと思いま
す。（★★☆）
【非花】 井上 祐美子
中国の歴史小説短編４つ。４つとも女性が主人公です。時代は様々ですが。こ
ういう話読むと、いつも中国ってやだな、と思ってしまいます(^^; 独特のおっ
かなさ、がありますよね。まあ、日本も同じでしょうけど。現代の日本は幸せだ
と思います。（★★★）
1998/05/24 wrote
【映画は待ってくれる】 芝山 幹郎
映画について書いてある本。キネマ旬報に連載していたのを単行本化したもの
だそう。1930年ぐらいの妙に古い映画と、90年以降ぐらいの映画を何故かピック
アップして書いてあります。けっこうマイナーな映画を取り上げています。90年
以降の部分については、私もこの7割ぐらいは見てますね。
著者は50歳ぐらいで、こういった評論家にしては若い部類なんでしょう。新し
めの映画もきちんと評価できるようです。（★★★）
【レギュレイターズ】 リチャード・バックマン
スティーブン・キングが別名で書いてる本です。オハイオの田舎町に突如とし
て現れた謎の殺人集団。彼らはいったいなんなんだ！という話です。
登場人物がやたら多いし、時間が前後するので、つながりがややこしい。いろ
いろと話に仕掛けをつくってるようですが、そんなの知らんよ！って感じでしょ
うか。キングのつまんない本にありがちな、ひたすら汚い描写が続きます。スト
ーリーもどうでもいいですね。途中でタネ明かしされるけど、なんだそういうオ
チ？って感じで安易です。
これも映画にしちゃうんでしょうか？映像にすればそこそこ面白いかもしれな
いけど...。（★☆）
1998/06/21 wrote