読書 更新順

MAR 2003

合計 4冊

【ネヴァ NEVER】 三浦 和義
 ロス疑惑の三浦さんの自伝。一般にはもうあの事件のことをすっかり忘れているでしょう。ロス疑惑の人?逮捕されたんでしょ?ぐらいのもんでしょう。まだ最高裁では確定していない事件もありますが、無罪が確定すれば三浦さんはなんと13年も無罪で刑務所に入っていたということになります。そして無罪だったというのに世間のイメージは”怪しげな男”のままなのです。
 この本を読んでみるとわかりますが三浦さんはいろんな意味で普通の人ではありません(^^; 自分に相当自信があるのでしょう。確立した三浦哲学を持っています。あのロス疑惑は三浦さんだから起きたとも言えますが、無罪になったのも三浦さんだったからなのでしょう。彼がメディアに与えた影響は相当なものだと思います。
 刑務所の中のことがけっこう書いてありますが、正に日本版ショーシャンク(^^; 三浦さんはどこにいても三浦さんなのです。
 私は一度三浦さんの講演を聞いたのですが、それ以来三浦さんという人物に非常に興味を持っています。この本も三浦さんのホームページから見つけたもので、だいぶ前に購入していたのだけど読んでいませんでした。今読んでみて再び三浦さんが気になっています。ホームページを見ると、本人訴訟の本を書いてるみたいだぞ。姉妹本で三浦良枝さんもラヴァという本を出してるのですが、この本も読みたい!でも、もう絶版かな....。
 ちなみに三浦さんの近況は。3/22リリース予定の実写版「まいっちんぐマチコ先生」(アダルトモノ(^^;?)に校長役で登場。これが少年時代以来の俳優業だそうな。
(★★★★)

○三浦和義さんのサイト
http://www.0823.org/

○まいっちんぐマチコ先生
http://www.maicching-machiko.com/

○三浦和義さんの獄中体験を聞く
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/9222/kokkai/miura.htm

2003/3/3 wrote

【新しい歴史狂科書】 マッド・アマノ
 マッド・アマノさんがフォーカスの最終面で続けていた”狂告の時代”の単行本。マッド・アマノさんの作風は時事ネタを切り写真で風刺するというもの。約20年も続いていたそうですが、今まで単行本化してなかったのが不思議。
 学校の教科書もこれぐらい楽しいときっと飽きないことでしょう。みんな歴史が大好きになるに違いありません(^^; それぞれ人によって笑いのツボは違うのでしょうが、私がハマッたのは”漏れない紙おむつチェルノ”、”ペルリンの壁チョコ”、海部さんの”ちびまるおじさん”、貴乃花の”サンタフェ場所”など(^^;
 狂告の時代はFocus の廃刊とともに終わってしまいましたが、週間金曜日、サイゾー、東京新聞などで新たに連載がはじまりました。webサイトも健在。これからも楽しませてください。
(★★★★)

○マッド・アマノの週刊パロディタイム
http://www.jetin.com/parody_times/index.htm

2003/3/5 wrote

【ブッシュの戦争】 ボブ・ウッドワード
 9.11テロの後、ブッシュがアフガン攻撃に至るまでを追ったルポ。豊富なインタビューから構成され、臨場感のある筆致で描かれています。ブッシュサイドから描かれているので、彼らの理論と言葉しか提供されません。バランスよくブッシュを理解するためには他のブッシュ系書物も読みましょう。ブッシュへの理解が深まるはずです(^^; しかし、読む人によってこの本の捉え方は違うでしょうね。
 ブッシュ達の理論は、自分たちに反発するものはすべてテロを起こす要因を持っていると考えます。そういう国や人はすべて”悪”ですからぶっつぶせ!という単純なものです。もちろん他にも思惑はあるでしょうが。彼らはテロが何故起きるのか考えもしません。まあ、深く考えてたらテロ相手に戦争をしようなんてマヌケなことはしないのですが(^^;
 9.11 の容疑者はビン・ラディンということになり、それがアルカイダにリンクしてタリバンとリンクしてアフガニスタン空爆へと至ります(^^; かなりあやしいコジツケと言ってよいでしょう。この時点でも盛んにラムズフェルドは9.11をイラクにリンクさせようとしています。すなわち彼らのさじ加減でどうにでもなってしまうのです。わずか数人の思惑で世界が動揺してしまうのだから困ったものです。 本著に何度も書いてありますがブッシュは”自分の直感”を非常に重要視するのだそうです。やや神がかっていると言ってもいいぐらい(^^;; 小泉さんはその場の”雰囲気”で判断するとか言ってましたが、一国の指導者がこんなありさまで世界は大丈夫なのでしょうか(^^;?
 ビン・ラディン結局どうなったかわかりません。けれどアメリカはもうビンラディンには飽きたのか、今度は念願のイラクの空爆をはじめました。暴走するアメリカを止めることはできないのか!?
(★★★★)

【反ブッシュイズム】 アンドリュー・デウィット、金子勝
 ブッシュイズムとはブッシュ政権の手法と考え方のことです。それについてはあえて説明しないでいいですね。
 ブッシュの問題点が幅広くいろいろ書いてあります。とにかく、知れば知るほどに大統領にふさわしくない人物とわかるでしょう(^^;
 ブッシュはテキサスの出身でテキサス知事もやった人物です。テキサスは悪名高い州として有名です。環境汚染ナンバーワン!治安の悪さも、死刑の数もナンバーワン!本著ではブッシュがやっているのはアメリカのテキサス化だと言っています(^^; そして、ブッシュが今やろうとしているのは世界のテキサス化です。コワイですね〜(^^;;
 今のイラク戦争はアメリカが勝とうが負けようが、アメリカという国の信用を地の底に落とす出来事でした。世界に嫌われることを臆面も無く隠さずにやっています。時代が変わっているんですね。それに気がつかない国もありますが(^^;;
 ブッシュが次に狙うのは北朝鮮とも本著に書いてあります。確かに金正日は最近、野性の勘で危険を感じたのか雲がくれしています。ブッシュが次に何をするかは彼の”直感”にかかっているので、いつ北朝鮮空爆がはじまっても不思議ではないですね(^^;;
(★★★★)

2003/3/29 wrote


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