| 合計 | ７冊 |
【僕がはじめてグループデートをした日】 泉 麻人
著者の青春時代のエッセイ。私は泉の作品はわりと好きで読んでいます。本作
は著者の体験談でそれなりにおもしろいです。多少誇張してあるとこもあるでし
ょうが(^^; 女性がこのエッセイ読むと、男ってみんなこんなばかなこと考えて
るのかな？とか思うかもしれません(^^;
表題のグループデート（なんか古臭い言葉(^^;）についてちょっと書いてみま
しょうか。私自身はグループ行動って好まないので、グループデートみたいの好
みません。やはりデートは二人！しかし、なかなかそうもいかないこと多いです
ね。おまけがついてきたりして(^^; そうすると人数あわせをしなければなりま
へん(^^;
友人に女性を紹介してもらう、というのも好みません。やはり道は自分で切り
拓かなければ...。（★★★）
【写真の読みかた】 名取 洋之助
文章の読みかたを教えるのに国語があるのに、写真の読みかたを教える学問が
ないのはおかしい。これだけ写真が氾濫しているのだから、写真の読みかたの解
説書があってもいいだろう、という本です。1960年の作品。著者は世界的なジャ
ーナリストだったそうです。この本は彼の死後出版されました。
今読んでも古さは全く感じません。なるほどな、と思わせるしたいへん勉強に
なる本です。しかし、相変わらず学校で写真の読みかた教えてくれませんね。ど
うしてでしょうか(^^;
この時代に比べ、今はより写真というものが手軽に気軽になっています。更に
デジカメというものが登場してますが、やはりこれは写真業界にとって大きな革
命と言えるでしょう。
誰もつくらんならデジカメ時代における写真のよみかた、という解説ホームペ
ージつくったろか(^^;（★★★★☆）
1999/01/20 wrote
【敗れざる者たち】 沢木 耕太郎
ノンフィクション・スポーツ・ドキュメントの短編集です。ボクシング、マラ
ソン、競馬、野球、と全く違うスポーツを取り上げています。
著者の手法は、対象者に密着取材するという感じです。そうまでしなければ、
ここまで真に迫るものは書けないでしょう。これだけ密着して嫌がられないとい
うのは、この著者はきっといい人なんだと思います(^^;
六編の話がありますが、私は輪島（馬じゃないよ(^^;）の話が一番熱かったで
すね。引退後の輪島って、なんか冴えないオッサンという感じでしたが、こうい
う人だったんですね....。（★★★★）
【仏教の常識】 ひろちさや
仏教についてわかりやすく解説してある本です。独自の論展開や考察もしてい
て、なかなかおもしろいです。効果的に説話もとりあげられています。
しかし、仏教というのは知れば知るほど、先進的ですばらしい思想であると感
じます。こんな思想が２千年以上前に確立していたとは驚きです。
この本の出版は昭和４９年ですが、仏教の思想は普遍的なものです。１００年
たって読んでも古さは感じないでしょう。（★★★★☆）
【極道記者】 塩崎 利雄
ゲンダイに連載している「止まり木ブルース」の塩崎さんの小説です。この小
説は止まり木〜以前に、東スポに連載されたものだそうです。２０年以上前の作
品。当時著者は３２歳で半分自伝的な感じの小説です。
全体的なまとまりは少々ないような気がしますが、大金を懸けるところの描写
なんかは迫力あります。余計な話もちょっと入りすぎ。もっとテーマを絞って書
けば読者を飽きさせなかったと思います。
主人公の恋人？のキャラクター設定がいかにも男性的です。こんな女の子は世
の中にいないって(^^;;;
止まり木も昔はゲンダイ買うとかかさず読んでましたが、最近は飽きましたね
(^^; ワンパターンなんだもんね。（★★★）
1999/02/23 wrote
【ささやかな不仕合わせ】 三浦 朱門
主人公が心を寄せる美女。その女は彼の親友と結婚する。主人公も結婚し、子
供ができる。そしてお互いの息子と娘が結婚。ここまで筋書かんでいいか(^^;
いわゆる純文学というやつです。この話はたいした事件はおこりません。普通
の人の普通の人生が流れていきます。どんな人の人生だってドラマです。私はこ
ういう普通の話すきなんですね。タイトルは不仕合わせだけど、こういうのが仕
合わせだと思います。（★★★★）
【二重らせん】 ジェームス・Ｄ・ワトソン
ＤＮＡの二重らせん構造を発見した博士が書いた、二重らせんが発見されるま
でのドキュメントです。この偉大な発見をした当時、ワトソン博士はなんと２６
歳だったそうです。
研究者が研究していろいろ試行錯誤しながら、様々な事物を発見していく様子
が生き生きと描かれています。私も化学の出身だからこういう雰囲気はわかりま
す。私はまじめに実験しなかったですが(^^; こういうのやはり向き不向きあり
ます。私は性格的に合わないなと思ってこういう世界に入るのはやめました...
というか成績良くないとこういう世界には入れないですが(^^;
内容的にはけっこう専門的です。でも、そういう部分はすっとばして読めばい
いです(^^;（★★★）
1999/03/06 wrote