＜宣伝文句＞
WITNESSは英国 Lanner Group Ltd. によって開発された離散系・連続系統合型の汎用シミュレーションソフトウェアです。
パソコン上に生産工程や物流・交通などのさまざまな動作プロセスを簡単にモデル化し、わかりやすいアニメーションによるシミュレーション実行状況の観察や、自動生成される充実したレポートをとおして動作プロセスを的確に理解・評価することができます。
離散系・連続系統合型の汎用シミュレーションソフトウェアとはいったい何かと言えば、つまり何のシミュレーションでもできますよって言うことです(^^; と言ってももちろんなんでもできるなんてことはなく、得意なのはバッチ処理のシミュレーションです。基本的にパーツというものが単位になっており、これがバッファにたまったり、まとめて搬送車で運んだり、コンベアで流したり、組み立てたりということができます。WITNESSはもとは自動車の組立工場のシミュレーションからはじまったたものだそうです。液体も扱えることになってますけど、使ってないので使い心地はわかりません。
ツール自体の使い心地としては、最近のはみんなそうですが、マウス操作で快適に扱えるGUI環境になってます。マウスの右クリックに何も入ってないのが珍しいですが(^^;
画面表示の設定のあたり特にそうなのですが操作しづらいな、というところも、まま見うけられます。アイコンが直感的にわかりづらいとか、シミュレーションの結果を見るレポート表示の部分がどこに何が出てるのかわかりづらい。少々洗練度に欠ける印象です。
ヘルプは完全に日本語化されています。これはすごいですね。ヘルプの使い心地は可もなく不可もなく。
ツールの安定性はまあまあです。他の複数のツールを立ち上げていても大丈夫。モデルが大きいと重くなりますが、これは仕方ないでしょう。二つのモデルを同時に読みこむというのができません。二つ見たい場合はWITNESSを二つ立ち上げなければなりません。二つ上げるとかなり重くなります。
デモ、サンプルモデルはたくさん入っていますが、モデルの説明が貧弱。概念理解には少々時間がかかるかもしれません。
25 MAY 1999 wrote