3/5-7に東京ビッグサイトで開催された、RETAIL TECH JAPAN 2014 他に3/6に行ってきましたのでレポート。最近このイベント行ってないなと思い過去ログ見たら11年ぶりでした。
店屋一般の展示会なので、内装から装飾品からなんでもあります。私が中心に見てきたのはもちろんサイネージ関連です。目についたものをいくつか。
藍通という会社は知りませんでしたが、ハルエとケイジのような簡単なサイネージをつくれるサイネージ用液晶。薄型でベゼルも薄い。パネルはLG製でシステムはノルウェーのものを使っているそうだ。40型で約12万円とのことで価格も安め。Samsungは産業用ディスプレイで日本市場から撤退してしまいましたのでハルエとケイジも無くなってしまいました。簡単なサイネージならたぶんこの製品でいけるでしょう。
Samsungが撤退したことにより日本の産業ディスプレイはシャープのひとり舞台のような状況になっています。サイネージ向きの輝度が高くベゼルの薄いディスプレイは現状日本にはシャープぐらいしかないのです。そのシャープはこの展示会にいませんでした。Panasonicもこの展示会にいませんでしたが、共栄商事というディスプレイの架台などをつくっている会社がPanasonicのディスプレイを使ってマルチモニタ表示していました。輝度は高くありませんがベゼルの薄さはSharp並だったので使える場面もあるでしょう。
SCALA売ってるNGCが申し訳程度に１コマブースを出していました。SmartSignageというのを展示していましたが、これはDNPのシステムのようだ。NGCはサイネージやる気があるのかな!?
ソフネットジャパンという会社がcyber signageという安価（930円/月から）なASP型サイネージシステムを展示していた。PCだけでなくandroid ipadにも対応。自社開発だそう。このとき営業の方と名刺交換してその後来社いただき評価版も使わせていただいた。監視系が弱いが機能自体は十分に揃っており問題なく使えます。ASP型としては国産では最も安価な部類に入ると思われるので機会あれば使うかも。
小型LEDプロジェクタで半透明の板に裏からあてるという変り種サイネージをCASIOが出品していた。ちょっと目をひくことは確かだがそんなに売れるものではないだろうな。LEDプロジェクタ自体は値段が落ちてきて輝度も上がってきたのでサイネージにLEDプロジェクタを使う場面は今後増えるだろう。
シャープがビッグパッドという製品名の大型のタッチパネルモニタを売っています。これはいわゆる電子黒板なのですが、リコーも同じような製品インタラクティブ ホワイトボードを展示していた。こういうのちょっと面白いとは思うのだけれど値段が高すぎる。現状は60万円ぐらいします。10万円ぐらいになったら会社でも買うようになるだろうが。
「インテリジェント・ブックシェルフ」というサイネージ本棚。棚に置くのは紙の本で、スマホなどと近距離通信を行い情報や来店ポイントを提供するというもの。電子書籍を売るわけではない。ハーレクイーンを置く棚で紀伊國屋などへの5月導入が決まってるそうな。実際に展示してあったものはサイドに10インチタブレットぐらいのタッチパネルがついていた。ここにタッチする人はまずいないと思うが。正面の小型液晶はインテル製だそうです。
お店側が安価な手数料でクレジット決済できるpaypal hereの紹介をセットを組んで寸劇で紹介していた。劇自体がけっこう面白く観客が多かった。現状はiOSしか対応していないがAndroidも対応予定。
NFCのコーナーがつくってあったがそれほど盛り上がってない雰囲気。SONYは今だにFelicaと呼んでごっちゃにしている。ややこしいからNFCに統一した方がいいのでは。iphoneがNFCを搭載するという噂からもう数年たってしまうけど、やはりiphoneが対応しないと盛り上がらないのかな。
リテールテックはこれなりの特徴があって面白いことは面白いのだがやはりお店の展示なので、広いわりに興味の対象が少ない。来年は何か特別なことがなければ行かないだろうな。
19 MAY 2014