3/5 に青山TEPIAホールにて行われた、NETI/e・Brain製品発表セミナーに行ってきましたのでレポートします。
NETIは韓国の会社だそうですが、このたび日本進出でe・BrainというiCRMツールを発表するとのことでの製品発表セミナーでした。私もNETIという会社は全く知らないのですが、セミナーで講演する他の会社の人たちが豪華なので足を運んでみた次第です。プログラムは以下のようになっていました。
| ご挨拶 | 株式会社東洋紡テクノシステムセンター 取締役事業部長 田口晴大 |
| ご挨拶(逐次通訳) | SAMSUNG SDS Co.,LTD．Solution Overseas Business Devision Mr.Lee |
| ご挨拶 | サン・マイクロシステムズ株式会社 iForce営業統括本部 取締役 統括本部長 末次朝彦 |
| 会社概要・ビジョン・ロードマップ (逐次通訳) | NetInformatics, Corp. CEO Dr.Dong Woo Kim |
| 「ネットビジネス時代の戦略的情報活用」 | 株式会社電通フューズ代表取締役 百瀬公朗 |
| 製品説明・デモンストレーション | |
| 「ユビキタス時代の誰でも簡単に使えるデータマイニング」 | 株式会社もしもしホットライン マーケティングサイエンス研究所 所長 奥山真一郎 |
| ご挨拶 | 株式会社東洋紡テクノシステムセンター営業本部長 崎山 明 |
セミナーのコーディネーターは東洋紡テクノシステムセンターである。この会社がe・Brainの日本の販売代理店なのだ。
東洋紡の人の挨拶に続き、SAMSUNG、SUNの人のあいさつが続く。NETIという会社はSAMSUNGの社内ベンチャーでできた会社。そしてe・BrainはSUNのワークステーション上で稼動する。
そして、NETIのCEOの話が続く。この時点で私はe・Brainというのが何者かよくわからない(^^; "iCRM"というキーワードが何度も出てくる。どうやらCRMのツールみたいだ。CEOは韓国人みたいだが英語でしゃべっている。それを同時通訳（というより原稿を読んでるみたい）している。CEOの話を聞いてもiCRMがいったい何なのかよくわからない。
○NETI
http://www.Netinformatics.co.kr/
○東洋紡テクノシステムセンター
http://www.toyobo.co.jp/seihin/h3/tsc/
○SAMSUNG
http://www.samsung.co.jp/
○サン・マイクロシテムズ
http://www.sun.co.jp/
次に電通フューズの取締役の講演がはじまる。この会社は後に調べてみたところ、電通100%出資のITコンサルをメインにやる会社らしい。昨年できたばかりの新しい会社だ。
基調講演とのことでe・Brainとは直接関係ない話。しかし話の内容はおもしろい。
可処分時間という表現をしていましたが、いかにお客に時間を使ってもらうかが勝負。現代においてはお客はお金を持ってるけど時間がない。いかにして自分たちのサービスに”時間”を使ってくれるかを考えなければいけない。お金持ちじゃなくて、時間持ちを狙え(^^;! また、お客のデータを必死に集めているけれどそのデータをほとんど活用できていないのが現状とも指摘していました。
まさにそうですね。私も時間貧乏な一人です。やりたいことはたくさんあって金もあるけれどじぇんじぇん時間がないっす(;_;) どうしてこんなに時間貧乏なんでしょうか(^^;; というわけで私のような人間はマーケティングの対象外になるわけですね(^^;;
あと、最近私も気になってましたが、ネットをいじってると妙にパーソナルデータを打ち込む機会が多いのですよね。メルマガ、ネットショップ、アンケート、プレゼント応募。いちいち入力するのがめんどいので、パーソナルデータが書いてあるテキストファイルをローカルドライブに保存してカットアンドペーストで私は入力しとる次第です。考えてみれば今まではオペレータがこういうデータはアンケートハガキとかからデータベースに入力していたのでしょうが、自分でその作業をやっとるわけです。便利な世の中になりましたね(^^;; このデータを元にいらないDMメールが最近たくさんくるようになりました。解除しても解除してもいらないDMがきますね。その極みとも言えたのがi-modeのDMメール。私はあれは結局ドメインブロックで防ぎましたが、通常メールもそうなってしまう時代が近いのか？
ちょっと話が脱線しましたが、CRMと大騒ぎしてるけどせいぜいやってるのはDMメールぐらいなんでしょうね。DMはもう誰もがうんざりなので、もっと頭のいいCRMやってください。
○電通フューズ
http://www.dentsufuse.com/
次にいよいよ製品紹介。製品紹介の話を聞いてやっとe・Brainがなんであるかがわかりました。データマイニングをするための製品群のことでありました。生データからマイニング用のデータを作成し、それを解析して素人（現場）が見てもなんであるかわかるようにするためのソリューションです。それらがすべてGUIで実現されています。詳しいことはホームページを見てください。
なかなか洗練されたインターフェイスで言っては悪いけど、これを韓国のソフトメーカーがつくったの？とちょっと驚きました。わざわざ日本に進出してくるだけのことはあります。
データマイニングについてちょっと言及してみます。最近この”データマイニング”という言葉をけっこう聞くようになってきました。だんだんと顧客データがたまっているような気がするけれど今一つ活用されていないのではないか？と企業は感じはじめている。そこで登場するデータマイニングツール。けれども今まではデータマイングという手法は研究段階だったのではないでしょうか。素人にはとても手が出ないで学者がなにやらやっていてわからん！というもの。ツールもあってなしのごとし。けれども今回紹介されたe・Brainはパッケージツールとしての顔を持っている感じでした。
私はこのデータマイニングに未来はあると思っています。ただアホみたいにデータ集めているだけではCRMにはなりません。せっかくの顧客データをうまく使って痒いところに手が届くサービスをしてもらいたいものです。
このe・Brain。値段はきっと高いのでしょうが、ちょっといじって遊んでみたいな、という気分にさせるソフトでした。
しかし、ホームページがお粗末ですね。本家は英語も日本語もサイトもなし。東洋紡テクノはしょぼーいページ。ほんとに日本で売る気があるの(^^;;
最後の講演はもしもしホットライン。コールセンターの会社である。まだまだ電話というメディアは健在ですから、CRMとコールセンターは切っても切れない関係。もしもしホットラインではこのe・Brainというツールを使っているのだそうです。
しかし、この講演のタイトルにもくっついてる”ユビキタス”という単語。最近やたら見かけますね。まあ、一昔前のITみたいなもんですか(^^;;
○もしもしホットライン
http://www.moshimoshi.co.jp/
そんな感じで最後に東洋紡テクノの人がしめておしまいでした。
データマインニングの重要性であるとか意味が世の中に浸透していくのはきっとこれからでしょう。もしもしホットラインの人がデータマインニングツールがワードやエクセルのようにOAツールの一つとして使えるようにしていくことが必要と言ってましたが、それもおおげさでもないかもしれない。だって私たちが蓄えてるのっていんないデータばっかでしょ。ネット上もドンドンゴミが増えてほしいデータが見つからない。無駄なことに時間かけないでツール使って自動化して重要なデータを抽出して使うという時代がそのうち来ることでしょう。
13 MAR 2002 wrote