ＭＰ３とは音声の圧縮形式です。WAVEファイルの約1/10のサイズでありながらＣＤレベルの音質が再現できます。ＭＰ３圧縮すれば１００曲ぐらいは余裕でＣＤに入ってしまうのです。
このＭＰ３は著作権保護のしくみがないため、一度エンコードしてしまえば何度でもコピーが可能です。このため、音楽業界や電器製品業界もこのＭＰ３を使った音楽配信や、電気製品の発売を自粛していました。
ところが昨年の中ごろから、大手ではない電気製品メーカーが相次いでＭＰ３プレーヤーを発売。徐々に盛り上がりを見せつつあります。このＭＰ３プレーヤーの誕生地は韓国だそうです。というわけで韓国では日本以上の盛り上がりをみせているようです。
このＭＰ３普及の兆しに音楽業界も黙っていません。著作権が守られるデジタル圧縮方式をあちこちで提案し、めいめいで商品をつくりつつあります。今のところどれが主流になるか掴めません。
このＭＰ３まわりの話は音楽業界だけのことにはならないでしょう。というのは、新しいメディア（記録媒体）がこの音楽をめぐる抗争に介在しているからです。それについて詳しくは後術（４、SDカードの項で）します。
また、このネットによる音楽配信事業はＥＣ(Electric Commerce)電子商取引とも大きく関係してきます。ネットを使って音楽を買うことが消費者に普通になってくれば、他のものだってネットで買うようになるでしょう。このネットによる音楽配信は音楽業界のみならず、他の業界にも大きく波及することになるのです。
現状でもパソコンと必要な機器といくらかの知識があればＭＰ３を使って音楽を楽しむことができます。デジカメのときもそうでしたが、技術の速度がそれを受け入れる社会の態勢を追い越してしまっているのです。
これからの時代というのは知識や情報を持つものともたざるものも格差がますます拡大していくことになるでしょう。
○結言
・ＭＰ３等、音楽データをデジタル変換し圧縮した音楽データの利用が広まる。
・ネットによる音楽配信がきっかけでＥＣが盛り上がりはじめる。
◇MP3のススメ
http://www.jaroove.com/mp3/
◇ＣＤ→ＷＡＶ→ＭＰ３のページ
http://www.din.or.jp/~k-ito/mp3/
◇CD-R/RW徹底活用
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/3728/
08 FEB 2000 wrote