3/18 に五反田ロータス本社で行われた、Lotus CIS 共催によるグローバルコミュニケーション時代におけるセキュリティの考え方に行ってきましたのでレポートします。
セミナーは以下のような構成になっていました。
*グローバルコミュニケーション時代におけるSecurityの考え方 CIS
*企業間の情報コラボレーションツール ロータス
*企業情報の漏洩を抜本的に解決するセキュア・メッセージング・ソリューション アタボック
*e-ビジネスにおける企業セキュリティ対策とセキュリティソリューション CIS
○グローバルコミュニケーション時代におけるSecurityの考え方 CIS(株)
CISという会社は私は知らないのですが、ネットのセキュリティを中心にしたコンサル会社のようです。最初のこのセッションは総論的な感じで、今更私ら専門家に対して話しても意味のない内容。こんなの眠いだけっす(^^;
まあ、とにかくセキュリティという言葉ははやりですね。今まであまり身近でなかったコンピュータウイルスがこれだけ蔓延し、その被害にあった人も少なくないのでしょう。
強調していたのはネットセキュリティが破られる場合80%が内部犯行であるということでした。しかし、それを言ったらおしめいよ、というか問題点が違うよね(^^; 内部犯行に発展するのは社員のモラルが低いとか会社の待遇が良くないというのが問題でしょう。例えばSPEED2という映画でウィレム・デフォーが会社の対応が良くないのに怒ったようにね。社員を縛り付けても解決にはなりません。
○CIS
http://www.cis.co.jp/
○企業間の情報コラボレーションツール ロータス
お次はロータスのセミナー。いったい何の話をするのかと思ったらな〜んや、Quick Place じゃないか。特にバージョンが上がってるわけでもなく(R2.08とマイナーバージョンアップはしている)約1年前にレポートしたのと変わっていません。というわけで1年前のレポート見てください。
なにを今更Quick Placeの紹介をしているかと言えば、ネット上のコラボレーションツールとして使えば便利ですよということらしい。1年前よりネットが一般的になってきたので、Quick Placeの需要が増えてきたということなのですかね?
○企業情報の漏洩を抜本的に解決するセキュア・メッセージング・ソリューション アタボック
2連発で聞いてもあまり易の無いセッションを聞いてネムネム会になりそうな私でしたが、3つ目のセッションはようやくハッと目が覚めるものでした。
ATABOKというこれまた聞いたことの無い会社です。ATABOKはVCN(Vertual Comunication Network)と呼ばれるセキュアメールのシステムを開発販売している会社です。VCNで送ったメールはインターネット経由で送ったメールでも縛りをかけることができます。転送を不能にしたりコピーを不能にしたり。相手が読んでいないうちなら取り消すこともできます。メールはインターネット上にあるATABOKのサーバーに直接暗号化してストリーミングでアップロードするため、データの盗み見が不可能になっています。受信も同様にしてこのATABOKのサーバーからストリーミングでダウンロードします。VCNのメールを使うには専用クライアントを使うか、outlook notes にはプラグインがあるそうです。
今までメールというのは送ってしまえばどうなったかわからなくなってしまったし、改変やコピーがいくらでも可能でした。そこにがっちりと縛りを入れたのがこのシステムです。業種によっては”これを待っていたんだ!”というものかもしれませんね。日本法人は昨年できたばかりですが、アメリカでは既に実績があるそうです。
ATABOKという会社を信用しなければ使えないシステムとも言えます。ATABOKのサーバーがこけたらおしまいです。逆にATABOKという会社にしばられてしまいます。
また姉妹品としてVCNラインというのもあります。これはVPNと似ているのですが、VPNと違う点は
・認証したことを証明できる
・データが壊れていなかったことを証明できる
・データーが暗号化されていたことを証明できる
・トランザクションが発生したことを証明し、記録を保存することができる
ということだそうです。
○ATABOK
http://www.ATABOK.co.jp/
○e-ビジネスにおける企業セキュリティ対策とセキュリティソリューション CIS
最後のセッションは再びCIS。これまたセキュリティの考えの総論的な話で、どうでもいいっすね。同じような話二回しないでもいいのに。
というわけで聞かないでもいい話が多くて期待はずれではあったけど、ATABOKはおもしろそうだぞ。
18 AIP 2002 wrote