映画「東京原発」



 2001年に製作されながら、公開が延期されていた日本映画「東京原発」が来年2月に、新宿武蔵野館で上映されることが決まりました。その後順次全国でも上映される予定です。ちなみに11/1に東京ファンタスティック映画祭でも上映されました。
 なぜ公開が延期され、単館上映になったのか。やはり、政治的な意味合いが強い問題だからでしょう。圧力がかかるというのは、それだけ原発問題がタブーであって、話題になってはいけないからです。これだけ豪華なキャストを揃えながら、お蔵入りの可能性もあったとのことですが、普通なら全国ロードシヨー公開してもいいところでしょう。是非、話題になって社会問題化してほしいですね。
 武蔵野館の初日には役所広司らが舞台挨拶にも来るらしいです。公開までの道のりはきっと大変だったのでしょうね。監督、スタッフ、キャスト、そして配給会社にも拍手をおくりたい。


 ちなみに、新宿の中山弘子区長は、東京ファンタでこの映画みて以下のような感想をよせています(パンフに掲載されている)。

中山弘子(新宿区長)
「原発」など、暮らしの技術の全体像が分かりにくくなっている中で、分かろうとする努力をしない私達への警鐘を個性ある役者さん達が、おもしろく、かっこよく見せてくれました。個々の場面で笑って見終わって日々の無関心さに気がつけたらと思います。

 原発が暮らしの技術ですか(^^; しかし、この感想文では自分が無関心なのに気がついたのか、都民に”気がつけ!”と言ってるのかわかりません。さすがお役人(^^; 石原都知事がこの映画みたらどんな感想をもつのでしょうね。

ついでに いとうせいこう のコメントも
社会派作品にして静かなるドタバタ。プロパガンダにしてエンターテイメント。誠実な笑いが時に最も強烈な毒になる。


 私はこの映画まだ見ていないので、以下あらすじなど転載します。映画についての情報、転載歓迎です。


【東京原発】
監督・脚本:山川元
キャスト:役所広司、段田安則、平田満、田山涼成、菅原大吉、岸辺一徳、吉田日出子ほか
「東京都に原発を誘致する!」都知事の一言から巻き起こる核パニック!?ムービー。世界的な原発撤退の潮流に逆らい、今なお原発大国をまい進しつづける日本。世界で唯一の被爆国にもかかわらず、見てみぬ振りのこの国の人々。だったら日本のど真ん中『東京』に核爆弾をしかけてやろうではないか!日本国民1億総傍観者たちを過激に、ダイナミックに皮肉ったブラックコメディの決定版。いま、日本にはコメディの要素が溢れている!

○東京原発 2004年2月から新宿武蔵野館他で公開予定
http://www.genpatsu.bsr.jp/
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2003/10/14/03.html

21 NOV 2003 wrote


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