10/20 一審無罪、高裁で逆転判決で無期懲役となっていた、俗称「東電OL殺人事件」の最高裁への上告が棄却されました。これによって被告のネパール人、ゴビンダさんの無期懲役が確定します。
事件のことは詳しく書きませんが、ゴビンダさんは一貫して無実を主張。証拠も不十分であったことから一審は無罪となりました。しかし、新たな証拠が出たわけでもないのに、高裁では逆転有罪となってしまいました。
この事件当時、マスコミは大騒ぎとなりました。警察はなんとしても犯人を捕まえなければならなく、疑わしい外国人を逮捕したのです。被害者ばかりが注目されていましたが、立場の弱い外国人が容疑者となっていたのです。しかし、彼を犯人に結びつける証拠は不十分で一審は無罪となりました。もうこの時点で真犯人を見つけられる可能性はかなり低くなっていました。逆転の高裁判決は警察＆検察の意地だったのでしょうか？そして最高裁は上告を棄却し、高裁判決を支持したのです。
東電OL殺人事件を書いた佐野眞一さんはゴビンダさんは100%無罪だと言っていますが、私もそう思います。動機もなければ、証拠もなくてアリバイが有る。これがなんで犯人なのでしょう？正に冤罪と言ってよいでしょう。
ここまでは一応前置きで、その最高裁判断をした人が今回の最高裁判事国民審査の中にいるのです。
藤田宙靖（裁判長）
上田豊三
濱田邦夫
○×の参考にしていただければと。
私は知らなかったのですが、刑が確定すると本人の親族以外は面会できないのだそうです。ゴビンダさんは出稼ぎにきていたので、家族はネパールにいます。ゴビンダさんはまだ37歳。日本という国はあと何年彼を一人ぼっちで牢獄に閉じ込めておくつもりなのでしょう...。
＞無実のゴビンダさんを支える会の声明
http://www.jca.apc.org/~grillo/gfj/2003seimei.htm
＞東電OL殺人事件
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101316333/
01 NOV 2003 wrote