フセインの息子ウダイとクサイが200人のアメリカ軍と戦車、軍用ヘリに包囲され殺害された。この邸宅にいたのは4人で、他の二人は彼らのボディガードとクサイの14歳の息子ムスタファだった。
攻撃は6時間に及び、対戦車ミサイルが10発も打ち込まれたという。武装しているとはいえたった4人。しかもそのうち一人は子どもである。それを200人で攻撃するとは尋常ではない。たしかブッシュ大統領は戦争の終結宣言をしたはずだったが、今回の攻撃は軍事作戦では無かったのか？
戦争が本当に終わっているなら、武装勢力がいたとしても彼らを逮捕し裁判をしてから処分するのが民主主義のやりかたである。ウダイ、クサイが悪者であるというのは風評であってきちんと審理し裁判された結果ではないのだ。ましてや一緒にいた息子を殺していいわけはない。
クサイの息子が殺されたという報道はウダイ、クサイ殺害攻撃からしばらくしてから明らかになってきた。早めに公にすると、問題になると思ったからだろう。マスコミは誰に遠慮して自粛しているのか、この件についてほとんど報道しない。
このようなやり方を見ていると、アメリカは相変わらず西部劇の時代のままであるということがわかる。ならず者に懸賞金をかけて生死不問でとっつかまえる。そしてその首（殺害写真）をさらしものにする。ならず者の一族は皆殺しだ。その根底にはイラクをはじめとするアラブ人は野蛮で何をするかわからないから、殺しても何をしてもいいというのがあるのだろう。自分達と同じ人間と見ていない。
土地を汚染する劣化ウラン弾や地雷化するクラスター爆弾をイラク全土にばらまいているところを見ると、アメリカはイラクの土地自体にはほとんど興味がないということがわかる。彼らはイラクに住むつもりは全くないのだ。言われているように石油が欲しいのと、アラブ人勢力の弱体化すなわちアメリカの支配下に置きたいということだけなのだろう。アラブ人がこの土地からいなくなってしまうことが望みなのだ。イラク人の自由と言いながら何十万年も残る汚染物質をばらまくなど矛盾としか言いようがない。
○最後の１人はクサイ氏の子 掃討作戦で米軍に抵抗
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030724-00000019-kyodo-int
○これがウダイ＆クサイの遺体写真だ！米が公開、フセインの１４歳孫も射殺
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_07/1t2003072505.html
○ウダイ氏とクサイ氏の遺体、埋葬される
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030803-00000449-reu-int
5 AUG 2003 wrote