毎日新聞の記者がクラスター爆弾の子弾を持ち込み、空港職員が破裂させたと
いう事件について連日報道されている。
確かにその記者にも問題はあるが、今回クラスター爆弾の問題についてはほと
んど論じられていない。当初からクラスター爆弾という兵器はこのように不発弾
が残るため人道的に問題があるとされていた兵器だ。正にそれが証明されたのが
今回の事件と言っても良いだろう。記者もそれが破裂の危険性のある爆弾と知っ
ていれば持ち出そうなどと思わなかったはずだ。バグダッドの街中にこんなも危
ないものが転がっているということだ。今回は目立つ場所で破裂したから大騒ぎ
となっているが、イラクの各地でこの不発弾が破裂して人間が吹き飛んでいるの
だろう。
爆発の規模から言ってもこのクラスター子弾は人間の殺傷を目的としたもので
ある。不発弾とは言ってはいるが、人間が”これななんだろう”と思い手にとって
いじくりまわすことによって破裂する種の子弾とも考えられる。
一番問題なのはこんな非人道的な兵器を使うアメリカ軍である。もともとこんな
兵器を使ってはならないが、戦争が終わったというのなら不発弾として残っている
可能性のあるこのような爆弾の形状を公開し、見つけたら手を触れないように広報
すべきである。もちろんこういった不発弾を処理するのはばらまいたアメリカ軍の
最低の義務である。
今回の毎日新聞記者バッシングは以前、週刊金曜日記者にあったもの（北朝鮮の
拉致被害報道）と同種のものを感じます。御用報道化しつつある大新聞やＴＶをさ
しおき、毎日はスクープを連発しています。ちなみにこの事件を起こした五味記者
は人間の盾と同行しバグダッドにいたのだそうです。毎日新聞に対するやっかみが、
きっとあるのでしょう。
皮肉にも先日、自衛隊のクラスター爆弾所有をスクープしたのも毎日でした。
○集束爆弾の子弾とほぼ断定＝助手宅から押収後爆破処理−ヨルダン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030505-00000183-jij-int
○アンマン国際空港爆発事件
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/amman_airport_blast/
6 MAY 2003 wrote